移籍濃厚とされるマインツのシステムは[3-5-2] 適性とされる“2列目がない”堂安律はこの移籍で何を得られる?

psvで輝く堂安律 photo/Getty images

今季10ゴールを記録している堂安

多くの日本人プレイヤーが在籍するドイツのブンデスリーガ。欧州5大リーグと呼ばれる世界最高峰のリーグであり、選手たちがステップアップを目指す場所だ。

独『Bild』によれば現在リーグ9位のマインツがPSVの堂安律に興味を示しているという。すでに交渉は行われており、数日中に合意となる可能性があると報じられている。移籍金は400万ユーロから500万ユーロ(日本円にして約6億8000万円)の間ではないかと予想されている。

過去には岡崎慎司、武藤嘉紀が所属し、現在は水多海斗がプレイしているマインツ。2部に降格することなく安定して1部に残り続けているチームで、今季も残留となれば13シーズン連続となる。指揮官はクラブOBであるボ・スヴェンソンが率いており、今季トップハーフフィニッシュとなれば、15-16シーズン以来の快挙となる。

マインツは[3-5-2]を採用しており、前線の2トップFWヨナタン・ブルカルト(21)とFWカリム・オニシウォ(30)のコンビが非常に強力である。リーグ戦だけで2人で16ゴールを記録している。チームの攻撃の大部分を担っている。先日のバイエルン・ミュンヘン戦では3-1とジャイアントキリングを起こしており、波乱を巻き起こした。

PSVで自身の地位をより強固にするのも悪くないが、5大リーグへのステップアップは魅力的だ。以前ビーレフェルトでプレイした際にすでにトップリーグは経験済みだが、ローン移籍であり、今回は完全移籍でのオファーと見られている。安定して1部で戦えるだけのチーム力はあり、堂安の成長につながる移籍となるか。

しかし、システムは[3-5-2]であり、堂安の得意とする右サイドハーフがない。試合ごとに[3-4-3]でシャドーを置く形もあるが、[3-5-2]でスタートした際に適性外のポジションでのプレイで評価が落ちるのだけは避けたい。その点、PSVは[4-5-1]であり、悩ましいところである。

ポジティブに考えれば、[3-5-2]でも2トップの一角やインサイドハーフでプレイできるようになれば、さらなる成長へとつながる。サイドの選手だが、フィジカル的に優れており、簡単に倒れない。よく走る強度の高い選手であり、それにユーティリティ性が加われば日本代表でも重宝されることになるか。

現状での堂安のサムライブルーでの状況は良くない。代表でのパフォーマンスが悪かったというわけではないが、[4-3-3]の右ウイングでは伊東純也、久保建英に続く3番手である。そのため、ベトナム、オーストラリアと戦ったアジア最終予選の2試合では選外となってしまった。カタールでの本選は登録メンバーが23人から26人に増えるという話もあるが、そのプラス3人に堂安が滑り込めるかは怪しいところではある。

プレミア方面から関心を寄せられているノニ・マドゥエケ、コーディ・ガクポ、元バイエルンのマリオ・ゲッツェら集まるポジション争いの激しいPSVの2列目で今季37試合10ゴール3アシストと存在感を示した堂安。さらに23歳と若く、5大リーグからオファーが来るのは至極当然のことであり、今後の続報を待ちたい。

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