エランガ好調の要因はロナウドのアドバイスにあり CR7のリーダーシップが作るマンUの未来

若手にとってこれ以上の手本はない photo/Getty Images

リーダー的な役割を拒否していたロナウド

来季のチャンピオンズリーグ出場が絶望的となり、明るい話題の少ないマンチェスター・ユナイテッド。来シーズンからの監督就任が決まったテン・ハーグ氏に期待するしかない状況となっている。

そんなマンUに数少ないポジティブなニュースが飛び込んできた。クリスティアーノ・ロナウドが若手の指南役をついに受け入れたという。

今シーズンのマンUで飛躍を遂げた若手の代表例に20歳のアントニー・エランガが挙げられる。エランガはラルフ・ラングニック監督の就任を機に、今季途中から出場機会を得るようになったアタッカーだ。右サイドをメインに最近はスタメンの座も手に入れており、3月にはスウェーデン代表でA代表デビューも飾った。

英『The Mirror』によれば、そんなエランガの活躍の裏側には、指南役を担うことになったロナウドからのアドバイスがあったという。ロナウドは12年ぶりにマンUへ復帰したばかりということもあり、当初はキャプテンのハリー・マグワイアを差し置いてリーダー的な役割を担うことを避けていたようだ。しかしラングニック監督からの再三の頼みもあり、ロナウドはとうとう若い選手たちの面倒を見るようになった。

エランガやジェイドン・サンチョといった若手選手たちは実際にロナウドからアドバイスを受けているようで、エランガによれば試合前日や試合中、ウォーミングアップ中にロナウドと話をすることがあるという。偉大な成績を残してきたロナウドの言葉には他のどんな選手の言葉よりも説得力があり、若手選手たちに与える影響は大きい。

マンUの黄金期を知るロナウドが経験や実績、リーダーシップを手に入れてチームに戻り、若手の成長を促すという構図はクラブがロナウドを復帰させる際に意図していたもののはずだ。その効果が今シーズンの結果に結びつくことはなさそうだが、エランガの台頭に代表されるように、長期的に見ればマンUの財産となることは間違いない。マンUにおけるロナウドの存在はこれまでもこれからも、あまりにも大きいようだ。

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