シティは2ndレグ枠内シュート10本で1点、レアルは5本で3点 長年の弱み“大一番での決定力”はCF獲得が解決するのか

ジョゼップ・グアルディオラ監督はこの敗退をどうとらえるか photo/Getty images

シティはCLを去り、プレミアに集中することになる

昨季ジョゼップ・グアルディオラ監督が就任して以降、初のCLファイナル進出となったマンチェスター・シティ。決勝ではチェルシーに敗れることになったが、突破できなかったラウンド8の壁をこわし頂点まであと一歩だった。

今季はそんな反省を踏まえてCLでは強さを見せる。グループステージでは昨季ラウンド4で戦ったパリ・サンジェルマンに勝利。決勝トーナメントでは[5-5-0]の超守備戦術を敷くアトレティコ・マドリードも撃破し、ラウンド4レアル・マドリードと対戦した。

1stレグは幸先よく、ケビン・デ・ブライネとガブリエウ・ジェズスでリードを作ることに成功した。2分で先制できたのが気持ちに余裕を持たせたのか、よくボールが回り2点入ったあともティボー・クルトワが守るゴールに襲い掛かる。しかし、決め切れずにカリム・ベンゼマにゴールを許してしまい、結局4-3で勝利するも、序盤にリードしていたような余裕はなくなってしまった。

2ndレグでは1-3と敗れたシティだが、1stレグでビッグチャンスを決めきれなかったことが敗因となったか。データサイト『SofaScore』によれば1stレグではオンターゲット6本、ビッグチャンスを6回作り出した。しかし、ゴールは4点止まり。より得点を奪えた可能性は高い。対するレアルはオンターゲット5本、ビッグチャンス2回を確実に仕留め3ゴール決めている。シティにはストライカーがおらず、レアルにはベンゼマがいたことが差ともいえるが、大事な場面で決めきれないのはシティ長年のウィークポイントである。今季は改善傾向にあったが、絶対に勝たなければならない一戦で悪癖を露呈してしまった。

2ndレグでは1stレグ以上に決定力の差を突き付けられた。シティは延長含む120分でオンターゲットは10本、ビッグチャンスは2回で1ゴール、レアルはオンターゲット5本、ビッグチャンス3回で3ゴールだ。しかも、ロドリゴの同点弾は90分にして初の枠内シュートであり、それを決められてしまった。

この決定力をチームに取り入れるためにシティはアーリング・ハーランド獲得を目指しているが、彼が入ることで決定力が大きく改善されるのだろうか。もちろん、194cmの高さは武器であり、今以上にデ・ブライネらの高精度クロスが武器になる。だが、決定力はストライカー以外も必要であり、レアルではロドリゴが素晴らしい得点力を見せ、チームをけん引している。そういう選手をシティは自慢の資金力で引き抜くのか、生み出すのかは分からないが大一番での決定力を高められなければビッグイヤー獲得は難しい。

それでも、ラウンド8止まりだったシティはこの2年で大きな躍進を遂げた。昨季は準優勝であり、今季はベスト4と、悪い結果ではない。プレミアでも現在最強とされるリヴァプールと互角の戦いを見せ、レアルにも1stレグでは勝っている。2ndレグでもリヤド・マフレズのゴールで先制したところまでは完璧だった。サンティアゴ・ベルナベウの雰囲気に飲まれてしまったといえるが、そういった難しいゲームでも自分たちの軸を曲げない戦い方が今後は必要となるだろう。

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