バイエルンで《169戦63ゴール》の脅威 アーセナルはニャブリのワールドクラス化を予想していたか

バイエルンで大きく成長したニャブリ photo/Getty Images

ブンデスで常に二桁ゴールを挙げるアタッカーへ

アーセナルを離れたのは6年も前のことだが、ドイツ代表FWセルジュ・ニャブリがここまでのアタッカーに成長するとアーセナルのサポーターたちは予想していただろうか。

ニャブリは2011年にシュツットガルトからアーセナルに加わり、トップチームでも数試合プレイした経験を持つ。しかしイングランドではなかなか出番が増えず、2016年にドイツのブレーメンへ完全移籍することになった。

当時も有望な若手とは考えられていたが、ニャブリのブレイクは想像以上に速かった。ブレーメンでいきなりブンデスリーガ11ゴールの活躍を見せ、ホッフェンハイムを挟んで2018年にはドイツ王者バイエルンへ完全移籍。この2年間で一気に化けた印象だ。
何より凄いのは、ブレーメンへ移籍した2016-17シーズンから全シーズンでブンデスリーガ二桁得点を達成していることだ。今季はキャリアハイとなる13ゴールを挙げており、すっかり得点を奪えるアタッカーとしてドイツ代表にも定着した。

バイエルンでの通算成績は169試合で63ゴール40アシストだ。英『Football365』によれば、元トッテナムのGKポール・ロビンソンも「ニャブリはワールドクラスの選手だ」と舌を巻く。

現在ニャブリは2023年までとなっているバイエルンとの契約を延長するかどうかが注目を集めており、退団する場合はトッテナムや古巣アーセナルが狙う可能性まで噂されている。もちろん高額なサラリーを手にするスタープレイヤーとしてだ。

トッテナムにはソン・フンミン、デヤン・クルゼフスキらがワイドな位置に構えているが、ロビンソンはニャブリのような選手が欲しいとトッテナムが獲得に動くことを望んでいる。6年前はイングランドでほとんど何も結果を残せなかったニャブリだが、26歳を迎えた今は違う。一回りも二回りも大きくなり、もう一度プレミアリーグで見てみたい選手だ。

近年のアーセナルにおいては1、2を争う後悔と言っても大袈裟ではないはずで、6年の時を経てニャブリは移籍市場の主役になろうとしている。

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