恐怖の《84失点》と守備大崩壊 1試合平均失点が2.27まで膨れたボルドーは手が付けられぬ

歴史的に苦しいシーズンを過ごしているボルドー photo/Getty Images

47ゴールも奪っているのに降格圏

これ以上に崩壊との言葉が似合う状況はないかもしれない。今季の仏リーグ・アンの順位表を見ると、とんでもない数字が目に飛び込んでくる。19位と降格圏に沈むボルドーが84失点も喫しているのだ。言うまでもなく、これはリーグワーストの数字である。

それどころか、データサイト『Opta』によればリーグ・アンの歴史でも過去40年で最悪の数字だという。

得点の方は47ゴール奪えており、これは現在9位に位置するリールよりも多い(リールは42ゴール)。本来はボルドーも中位に入れていたはずなのだが、守備大崩壊が原因で降格圏まで落ちてしまった。4失点以上喫したゲームが6つもあり、とんでもない失点ラッシュだ。

今冬には守備を立て直すべくベテランのブラジル人DFマルセロ、ヴォルフスブルクからジョシュア・ギラボギ、スウェーデンのマルメから23歳のDFアネル・アフメドジッチを緊急補強しており、この3人は直近のナント戦でも先発している。

ところが、そのナント戦は3-5と敗北。このゲームも3ゴールは奪えているため、勝ち点3を獲得できてもおかしくない。しかし、そうした考えは今のボルドーに通用しない。1試合平均2.27失点のチームが勝ち点3を掴むのは簡単ではない。クリーンシートを達成したのは第32節のリール戦1試合のみだ(0-0)。

84失点も喫しながら引き分けの数が12試合もあり、攻撃陣は頑張っている。これで降格はショックが大きいが、ボルドーは残り4試合をどう戦うのか。まさかとは思うが、失点数が3桁に乗る可能性もゼロとは言い切れない。

2008-09シーズンにはリーグ・アン制覇も果たした名門の1つだが、このまま2部へ落ちてしまうのか。

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