テン・ハーグのマンU就任で師弟関係ふたたび? 最初の課題は秘蔵っ子ファン・デ・ベークの起用法模索か

トップ下で躍動していたアヤックス時代のファン・デ・ベーク photo/Getty Images

来季からはテン・ハーグがマンUの指揮をとる

監督人事に揺れていたマンチェスター・ユナイテッドは、今季暫定監督を務めるラルフ・ラングニック氏に代わり、アヤックス監督のエリック・テン・ハーグ氏が来季マンUの監督を務めることが決まった。

それに伴い、テン・ハーグのマンU監督就任による影響も噂されている。そのうちの1つが、エヴァートンにレンタル中のドニー・ファン・デ・ベークをマンUに引き戻すのではないかというものだ。

ファン・デ・ベークは2020年夏にアヤックスからマンUへと加入。しかしマンUでは出場機会を確保することができず、今冬からエヴァートンにレンタル移籍となっている。

アヤックス時代にはテン・ハーグ監督と共闘していたファン・デ・ベーク。2018-19シーズンには、フレンキー・デ・ヨングやマタイス・デ・リフトらとともにチームの中心を担い、チームにとって22年ぶりとなるチャンピオンズリーグベスト4進出という快挙をもたらした。

テン・ハーグ監督は当時、ファン・デ・ベークを[4-2-3-1]のトップ下として起用。2018-19シーズンの彼はリーグ戦9ゴール10アシストを記録している。さらにチャンピオンズリーグでも12試合3ゴール2アシスト。格上相手にも結果を残していた。もしテン・ハーグがアヤックス時代のファン・デ・ベークを呼び起こせるのであれば、マンUにとっては心強い戦力となるだろう。

最近は怪我で離脱していたものの、ランパード監督が指揮するエヴァートンでは主に[4-4-2]のセンターハーフや[4-3-3]のインサイドハーフを務める。マンUではポール・ポグバやネマニャ・マティッチに退団の可能性が高く、現状センターハーフやインサイドハーフのポジションであれば出場機会もありそうだ。

しかしファン・デ・ベークにアヤックス時代の活躍を求めるのであれば、やはりテン・ハーグは[4-2-3-1]のトップ下で彼を起用したいことだろう。しかしそのポジションにはブルーノ・フェルナンデスというライバルが存在する。彼は昨シーズンにリーグ戦18ゴール12アシストを記録し、今シーズンもチームの中心を担う。いくらファン・デ・ベークがテン・ハーグにとっての教え子と言え、ブルーノ・フェルナンデスをベンチに追いやってまで彼をトップ下で起用することは考えにくいはずだ。

もしそれでもファン・デ・ベークがマンUに戻ってくるのであれば、彼をどう活かすのかがテン・ハーグにとって最初の腕の見せ所かもしれない。ファン・デ・ベークは先日のレスター戦で怪我から復帰し、ベンチ入りを果たした。彼にとっては、出場が噂される今週末のリヴァプール戦で活躍を見せることが、マンU、そしてテン・ハーグへの最大のアピールとなりそうだ。

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