セリエAで止まらない“元バルサ”の技巧派ドリブラー デウロフェウが見つけた自分の居場所

今季セリエAで印象的なパフォーマンスを披露しているデウロフェウ photo/Getty Images

ウディネーゼで活躍中

かつて17歳の若さでバルセロナのトップチームデビューを果たした男は、今イタリアで大きな飛躍を遂げている。以前までは様々なクラブを転々とするキャリアを過ごしていたものの、彼はようやく安住の地を見つけたのかもしれない。セリエAの中堅クラブで印象的な活躍を見せる元バルサの技巧派ドリブラー。その名はジェラール・デウロフェウだ。

今年3月に28歳を迎え、年齢的にも成熟の域へと足を踏み入れたデウロフェウ。そんな同選手は現在セリエAのウディネーゼで大きな飛躍を遂げている。今季はここまでリーグ戦27試合に出場して11ゴール3アシスト。攻撃陣の中心として背番号10に恥じない活躍を見せており、今では周囲からリーグ屈指のアタッカーとして認知されるようになったと言っていい。数年前まではやや陰の薄いキャリアを過ごしていたものの、デウロフェウはイタリアの地でその才能を遺憾なく発揮しているのだ。

そして、そんなデウロフェウの好調ぶりはスタッツにも表れている。データサイト『SofaScore』によると、21-22シーズンのセリエAで彼が記録しているドリブル成功数(43回)、キーパス数(59本)、そしてアタッキングサードにおけるパス成功数(309本)はいずれもチームトップ。どんな局面でもゴール前の味方にパスを供給できる技術の高さは今も健在だ。
「今季は僕のベストシーズンかって? 過去の記録を見ると、得点数もキャリアハイを更新したようだし、そうなんじゃないかな。今はとても幸せだよ。チームのためにプレイすることで僕は大きく成長したんだ。経験も積んだし、本当に良い時間を過ごすことができているよ」(伊『calciomercato』より)

そういったなか、現地時間16日に行われたエンポリ戦後にはこのように自身が最高のシーズンを送っているとも語ったデウロフェウ。一時は“消えた天才”になるかとも思われた元バルセロナのドリブラーだが、現在の彼はイタリアで大きな存在感を示すことに成功している。

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