冨安健洋のカムバックがなければアーセナルは…… “トップ4入り”には右サイドの番人が絶対条件だ

離脱が長引いている冨安 photo/Getty Images

堅守こそトップ4入りの条件だ

4日のクリスタル・パレス戦(0-3)に続き、8日のブライトン戦も1-2のスコアで落としてしまったアーセナル。その隙を突いて4位までトッテナムが順位を上げてきており、プレミアTOP4争いは白熱している。

現在4位のトッテナムは31試合を消化して勝ち点57。対するアーセナルは1つ消化試合が少なく、30試合消化段階で勝ち点54となっている。まだ逆転は可能で、アーセナルにとってトップ4入りは悲願だ。

そこで1つのポイントになると見られているのが、離脱の続く日本代表DF冨安健洋の復帰だ。
まだもう少し時間はかかるようだが、アーセナルは今月20日より厳しいスケジュールがスタートする。20日にチェルシーと対戦すると、3日後にはマンチェスター・ユナイテッド、5月1日にはウェストハム、そしてリーズ・ユナイテッド戦を挟んだ12日にはトッテナムとのダービーマッチだ。トップ4入りにはこの難しいスケジュールを上手く切り抜けなければならない。

これらのカードの前に冨安が欲しいところで、アーセナル専門メディア『Pain in the Arsenal』もトップ4に入れる理由の1つとして冨安の復帰を挙げている。前半戦の冨安は右サイドバックとして抜群のパフォーマンスを披露しており、今はその穴をセドリック・ソアレスが懸命に埋めている状況だ。

ソアレスも経験豊かな選手ではあるものの、冨安のパフォーマンスには敵わないだろう。守備を強化するうえで冨安復帰の意味は大きい。特に今後チェルシーやマンU、トッテナムといった強敵との戦いが控えている場合は尚更だ。



他にもMFトーマス・パルティ、DFキーラン・ティアニーの離脱などアーセナルが抱える問題はあり、ブライトン戦ではグラニト・ジャカが左サイドバックに入るイレギュラーな事態も起きた。これも思うように機能したとは言えず、同メディアは若いヌーノ・タヴァレスの復調を願っている。前半戦では右の冨安、左のタヴァレスがフィットしていたと考えられているからだ。

クリスタル・パレス戦で3失点と崩壊したように、まずは守備の修正が不可欠。今季のアーセナルが勝ち点を積み重ねていた理由に守備があり、今季よりの新戦力である冨安、ベン・ホワイト、GKアーロン・ラムズデールらを軸にもう一度堅守を取り戻したい。それができれば、来月に控えるトッテナムとのダービーマッチもかなり面白いものとなってくるはずだ。

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