中堅クラブ相手の《ドロー決着》が多すぎる 負けはしないが勝てもしないミランの運命は

トリノ戦でもスコアレスドローとなったミラン phoro/Getty Images

2位を突き放せない首位チーム

現時点では何とかセリエAで暫定首位をキープしているものの、ACミランが首位の座を明け渡す日は近いのか。今季11年ぶりのスクデット獲得を目指すロッソネリだが、シーズン終盤戦にきて彼らは少々息切れ気味となってしまっている。

負けはしないが、勝ちきれない試合も多い。ここ最近のミランに関して、そんな印象を抱いている人も少なくないだろう。直近のリーグ戦10試合における戦績を見てみると、5勝5分となっているロッソネリ。敗戦がないのは決して悪いことではないものの、優勝を狙うにあたってはもう少し勝ち星を積み上げておきたかったはずだ。

加えて、引き分けた5チームのほとんどが中堅クラブというのも少し印象が良くない。第23節こそ相手はユヴェントスだったが、そのほかの4チームはサレルニターナ、ウディネーゼ、ボローニャ、トリノといった面々。“取りこぼし”と表現すべき引き分けが多い印象は否めないだろう。
さらに、直近の2試合はドローの仕方も良くない。この2試合でミランが対戦したのはボローニャとトリノだが、結果はいずれもスコアレスドロー。終盤戦の勝負どころで得点力不足に陥っている現象は厳しいと言わざるを得ない。

この足踏みにより、現時点で1試合消化の少ない2位インテルとの勝ち点差はわずか「2」に。今節はナポリの敗戦によってなんとか暫定首位をキープすることとなったミランだが、状況は相当に苦しい。はたして残り6試合、ロッソネリはどのような戦いを見せるのだろうか。ここが踏ん張りどころであるのは間違いない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ