勝ち点差4以内に“3チーム”ひしめく大混戦 激しさを増すセリエA優勝争い

現時点で首位に立っているのはミランだが…… photo/Getty Images

勝利の女神はどのクラブに微笑むのか

はたして、この激戦を制するのはどのチームなのか。2021-22シーズン、イタリア・セリエAでは非常に激しい優勝争いが繰り広げられている。

現時点で首位を走るのはACミランだ。しかし、現地時間4日に行われた第31節でボローニャに引き分けて足踏みを強いられることに。これで2位ナポリとの勝ち点差は「1」、3位インテルとの勝ち点差は「4」となった。シーズンも残り7試合(インテルは8試合)と最終盤戦を迎えているが、今季はいまだにスクデットの行方がまったく読めない状況となっている。

現状でどのチームが有利というのも言い切ることはできないだろう。数字上でこそレースをリードしているのはミランだが、同クラブはここのところ攻撃陣に元気がない。最後にリーグ戦で複数得点を記録したのは6試合前のサレルニターナ戦(△2-2)だ。2列目のチョイスなどにも悩みを抱えている状態となっており、今のミランは決して万全とは言えないだろう。
その一方で、追う立場のナポリとインテルは復調気味だ。今季中盤戦に離脱者が続出して失速したナポリは、続々と主力が復帰してからは本来の強さを取り戻しつつある。第28節でミランとの直接対決こそ落としたものの、直近5試合はそのミラン戦以外すべての試合で勝利を挙げている。ジョバンニ・ディ・ロレンツォの離脱は痛かったが、今後もそう簡単に取りこぼしは発生しないことが予想される。

そして、3位のインテルはMFマルセロ・ブロゾビッチが復帰。同選手の不在が響いて近頃は苦しんでいたネッラズーリだが、このレジスタさえいればいつも通りの強さを取り戻すはず。1試合未消化で勝ち点差4というのは、あってないようなものと言っても決して過言ではないだろう。

残り7〜8試合となっても、どのクラブがスクデットを掴むかまったく読めない今季のセリエA。はたして、この激しすぎるタイトルレースの結末やいかに。

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