新生イタリア・中盤のリーダーはトナーリだ W杯敗退ショックのイタリアに生まれしワールドクラスMF

トナーリの登場はポジティブなこと photo/Getty Images

この1年で大きく伸びた

欧州予選プレイオフで北マケドニア代表に敗れ、2大会続けてワールドカップ出場権を逃してしまったイタリア代表。

29日にはトルコ代表と親善試合をおこなったのだが、このゲームから4年後への戦いは始まっている。スタメンにはFWジャンルカ・スカマッカ、ジャコモ・ラスパドーリ、ニコロ・ザニオーロ、MFマッテオ・ペッシーナら若い選手が出番を得ており、試合も3-2で勝利を収めた。

プレイオフで敗れてしまったため、このトルコ戦は失望感の中で行われた一戦と言える。選手もサポーターもモチベーションは複雑だったはずだが、収穫がゼロというわけではない。
伊『Gazzetta dello Sport』が注目するのは、フル出場した21歳のミランMFサンドロ・トナーリだ。

トナーリはブレシアでプレイしていた頃より高い評価を受け、2020年にミランと契約。しかし、1年前の段階ではミランでも絶対的な主力になりきれていなかった。スタメンに入れないことも多く、リーグ戦のプレイタイムは1335分間に留まっていた。

それが今季はすでに1966分間もプレイできており、中盤で確かな地位を築いた。チームもスクデット争いに絡めており、この1年でトナーリは大きく伸びている。

攻守両面で高いクオリティを誇るトナーリがイタリアのリーダー格になっていくのは間違いなく、ジョルジーニョ(30)やマルコ・ヴェッラッティ(29)といったベテランに代われる存在だ。

トナーリの登場はイタリアサッカー界にとって大きなプラスだが、4年後こそワールドカップ出場権を勝ち取れるのか。優勝を争うミランで出番を得ているトナーリの存在は心強く、今後10年は代表を引っ張るリーダーになってほしい。

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