カタールW杯行きのチャンスを掴むため リヴァプールの“4番手CB”に迫る決断のとき

今季終了後に移籍の可能性が浮上しているJ・ゴメス photo/Getty Images

今夏の移籍を希望か

勝負のカタールW杯まであと約9カ月。イングランド代表のメンバー入りに向けて、リヴァプールで出番に恵まれないセンターバックは夏に活躍の場を移すこととなるのか。現在、キャリアの岐路に立たされているのはDFジョー・ゴメスだ。

今季はここまでプレミアリーグでの出番が5試合で102分間しかないJ・ゴメス。数年前まではフィルジル・ファン・ダイクの相棒役をジョエル・マティプと争っていたのだが、J・ゴメスが度重なる怪我に悩まされているうちに両者の差は開いてしまった。今やリヴァプールのセンターバックはファン・ダイクとマティプのコンビが鉄板のチョイスとなっており、3番手争いも昨夏ライプツィヒからイブラヒマ・コナテが加入した影響で激化。その煽りを受ける形で、現状のJ・ゴメスはリヴァプールで4番手CBに甘んじる状況となっている。

そんな事態となっているだけに、J・ゴメスは夏に新天地を求めるかもしれない。英『90MiN』によると、今年12月に開催されるカタールW杯に出場するため、同選手は出場機会を得られるクラブへと移籍したい考えを持っているという。現時点でその有力な行き先候補となっているのはトッテナム、レスター、ニューカッスル、ウェストハムの4クラブ。ユルゲン・クロップ監督は彼に残留要請を出しているようだが、今後の状況次第ではこの4クラブが猛烈なアプローチをかけてくる可能性があると同メディアは伝えている。
怪我がちではあるものの、試合に出場さえできれば一定のパフォーマンスを披露するだけの力は備えているJ・ゴメス。ややビルドアップ面で物足りなさを感じさせる場面こそあるが、守備のカバーリング能力などに関しては出場機会がまばらな中でも随所でポテンシャルの高さを見せている。「試合勘さえ戻ればもう一度スリーライオンズに戻ることも可能だろう」。『90MiN』もこのような見解を示しており、新天地を選ぶことは確かに彼のキャリアを再燃させる良いキッカケとなるかもしれない。

リヴァプールとしては過密日程をこなす上で彼を重要な戦力として考えているはずだが、現状ファン・ダイクやマティプとの序列が入れ替わる可能性は低いJ・ゴメス。難しい判断となりそうだが、はたして彼は今夏どのような動きを見せることとなるのだろうか。

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