終盤戦はナポリのキーマンに? 中盤の守備職人・デンメに漂ってきた復調の予感

ラツィオ戦であらゆる局面に顔を出したナポリのデンメ photo/Getty Images

ラツィオ戦では好パフォーマンス

今季はなかなか本来の調子を取り戻すことができず、低調なパフォーマンスを披露することも少なくなかった。しかし、ナポリの中盤戦士はここからその評価を取り戻していくのだろうか。MFディエゴ・デンメには復調の兆しが見えてきた。

昨季までは中盤の守備強度を高める存在として重宝されるも、2021-22シーズンは不安定なプレイぶりが続いていたデンメ。チームに彼の得意とする中盤のアンカーポジションがないことも影響し、このドイツ人MFはここまで苦戦を強いられていたと言っていい。「現状スパレッティが採用しているダブルボランチには向かない選手。ナポリでプレイし続けるのは厳しいかもしれない」。伊『Gazzetta dello Sport』も、今季のデンメに関してはこのような見解を示していた。

しかし、この中盤戦士はそういった状況を見事にひっくり返してみせるのか。現地時間27日に行われたセリエA第27節のラツィオ戦にて、デンメは圧巻のパフォーマンスを披露。この試合に先発出場を果たした同選手は、ピッチを縦横無尽に駆け回りながらピンチの芽を摘み続けのだ。被カウンター時には必ずどこかで顔を出す。そう言っても決して大袈裟ではないほど、この試合のデンメは守備で効いていた。81分に足を攣って途中交代となってしまったが、その貢献度は計り知れなかったと言っていい。
そして、そんなデンメのパフォーマンスに関しては、データサイト『WhoScored.com』も評価点「7.2」という好評を与えている。ここの最近は低調続きだったドイツ人MFだが、このラツィオ戦での活躍は今後の逆襲に向けての良いキッカケとなったことだろう。ナポリの中盤を引き締める守備職人には復調の予感が漂い始めている。

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