プレスを無効化するターンの使い手 ドルトムントのリンクマンが備える特別なスキル

華麗なターンで巧みにボールをキープするダフード photo/Getty Images

まるで闘牛士のように相手をいなす

現地時間27日に行われたブンデスリーガ第24節にて、アウェイでアウクスブルクと対戦したドルトムント。首位バイエルン・ミュンヘンを追走するためには絶対に落としたくない一戦だったものの、同クラブは結果的にこの試合を1-1のドローで終えることとなってしまった。これでバイエルンとの差は8ポイント。また状況は厳しくなってきている。

そんな、ドルトムントにとって痛恨のドロー決着となったアウクスブルク戦。だが、そのなかでもポジティブな面はあった。なかでも、中盤で鮮やかなテクニックを披露し、中盤のリンクマンとして機能していたMFマフムド・ダフードのパフォーマンスは印象的だったと言っていいだろう。

この試合に中盤3枚の一角としてスタメン出場を果たしたダフードは、広い視野と鮮やかなボールタッチを駆使しながらアウクスブルクの選手たちを翻弄。特に目立っていたのはパスを受け取る際の動作で、同選手は巧みなターンを駆使しながら何度も相手のプレスを回避した。そして時には、ボールに触れずとも身体の向きだけでフェイントを入れながら広いスペースへと侵入する動きも。そのプレイぶりは実に鮮やかで、ドルトムントの攻撃が円滑に進むときはほとんどの場面でダフードが関わっていたと言っていい。
派手なドリブルや一撃必殺のスルーパスを繰り出すような選手ではないものの、飛び抜けて高い状況判断能力を駆使しながら観衆を魅了するダフード。プレスを無効化する彼のターンは、まるで闘牛士のようとでも表現すべきか。ドルトムントのリンクマンが見せるスペシャルな才能。今後もダフードの華麗すぎるプレイぶりからは目が離せない。

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