19-20シーズンに17ゴール挙げた頃の姿はない エランガにポジションを脅かされるマンUナンバー10の現状

今季は大ブレーキのマーカス・ラッシュフォード photo/Getty images

今季は不調が続いている

オーレ・グンナー・スールシャール監督でシーズンをスタートするも、上手くいかずラルフ・ラングニックを新監督に迎えたマンチェスター・ユナイテッド。そのラングニック体制でも好調ではなく、難しいシーズンを送っている。

そんなマンUは24日にCLラウンド16でアトレティコ・マドリードと対戦。敵地ワンダ・メトロポリターノに乗り込むも勢いに乗れず、失点を喫する。終盤には今絶好調のアンソニー・エランガが同点弾を決め、何とか引き分けで試合を終えた。

ここ最近は中盤や最終ラインに批判が集まりがちなマンUだが、アトレティコ戦では前線のクオリティ不足も目立った。攻撃の核であるブルーノ・フェルナンデスとジェイドン・サンチョは何とか違いを生み出すも、クリスティアーノ・ロナウドとマーカス・ラッシュフォードはアトレティコの堅守に沈黙してしまっている。

特に気になるのはラッシュフォードのパフォーマンスか。今季は手術の影響から開幕に間に合わず初戦は10月のレスター戦となった。この試合は2-4と敗戦となったが、25分で1ゴールを決める得点力の高さを見せている。続くアタランタ戦でもゴールを奪い、今季はスタート4試合で3ゴールを決めるスタートダッシュを成功させている。

しかし、継続性は見られず直近5試合でノーゴールとなっている。アトレティコ戦でもゴールはなかったが、そのほかのパフォーマンスもパッとしなかった。得意のドリブルは5回中1度しか成功しておらず、4度の失敗は目立つ。シュート数も1本と少なく、その1本も枠外へのシュートとなっている。75分までのプレイとなり、英『manchester evening news』でも採点ではチーム最低評価の3点を記録。「変化を生み出そうと試みたが、不発に終わった」と評価は高くない。19-20シーズンではリーグ戦で17ゴールを挙げており、ポテンシャルは十分だが、そのころの姿はない。

そのラッシュフォードと交代でピッチに入ったエランガがチームの救世主になった。プレイタイムは15分と短いが、B・フェルナンデスのスルーパスに反応し、最初のチャンスを見事沈めている。エランガはこれでリーズ戦に続いての連発。シーズン全体では3ゴール目となった。

今すぐにラッシュフォードとエランガの序列が変わるとは思わないが、ラッシュフォードは危機感を覚えるべきだ。現状ではエランガのほうが攻撃面で怖さを出しており、得点も奪っている。次は27日のリーグ戦での対ワトフォードであり、ラングニックはどちらを起用するのか注目したい(データは『SofaScore』より)。

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