ケインは一体どうしてしまったのか 《4点以上》も差がつくゴール期待値と得点数

今季はなかなか状態が上がってこないケイン photo/Getty Images

マイナスを記録すること自体もキャリア初

昨年末から復調の気配もあった。しかし、トッテナムのエース今季このままリーグ戦で二桁得点を達成できぬままシーズンを終えることとなってしまうのだろうか。イングランド代表FWハリー・ケインが正念場を迎えている。

以前まではスパーズのエースとして、コンスタントにゴールを奪い続けていたケイン。昨季もプレミアリーグでは23得点を記録し、力強くチームを牽引していた。しかし、2021-22シーズンの同選手はここまでリーグ戦21試合に出場してわずか5得点にとどまっており、現時点でもなかなかペースは上がってこない。昨年12月には3試合連続ゴールを記録した時期もあったのだが、いまだ波には乗り切れていない状況だ。

そんなケインの状態の悪さは、そのデータからも見て取れる。データサイト『understat.com』によると、ここまでのリーグ戦で同選手が記録しているゴール期待値は「9.38」。実際に奪っている得点数との差は「4.38」となっており、今季のケインは本来奪えていたはずの得点を4ゴール以上も逃していることになる。ちなみに、この4.38ゴールのマイナスというのは、今季プレミアで得点を奪っているプレイヤーのなかで“最大”。昨季まではキャリアで一度も実際の得点数がゴール期待値を下回ったことのなかったケインだが、今季の彼は一体どうしてしまったのか。
チャンスは巡ってきているが、どうにもゴールを決め切ることができていない21-22シーズンのケイン。今年はカタールW杯も開催される重要な1年だが、このイングランド代表FWはどこかで本来のフォームを取り戻すことができるのか。可能な限り早い時期の復活には期待したいところだが、はたして。

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