序盤戦の低調はどこへやら ベルナルド並みの守備をも厭わないベルギー稀代のチャンスメイカー

コンディションを上げているデ・ブライネ photo/Getty Images

頼れるエースが帰ってきた

ノリッジ・シティに危なげなく勝利し、連勝を重ねているマンチェスター・シティ。プレミアでは首位を独走しており、16日から始まるCL決勝トーナメント・ラウンド16に安心して臨むことができる。そんなシティだが、頼れる絶対的エースが復調を見せている。MFケビン・デ・ブライネだ。

2015年にヴォルフスブルクから加入し、チームでは古参となっているデ・ブライネ。今季は怪我やEURO2020での疲労もあり、シーズン序盤は低調なパフォーマンスが見られた。それでも、ここまでプレミアでは7ゴール2アシストと攻撃をけん引する素晴らしい働きを見せており、チームに貢献している。

また、11月に新型コロナウイルスに感染してしまいまだ本調子ではないと語っていたベルギー代表MFだが、最近のリーグ戦でのプレイを見る限りトップフォームに戻りつつあると感じることができる。それはネガティブトランジションの早さに表れている。デ・ブライネはどちらかといえばボールを持って攻撃で輝きを放つ選手だが、ペップのチームでは守備での献身性も必須であり、デ・ブライネでさえ全力での守備を要求されている。現在は以前にも増して守備で走るようになっており、2-0で勝利したブレントフォード戦ではフィル・フォーデンに続く17回のプレッシングを記録している。カウンターに対して全力でプレスを行う姿は、同じく守備で魅せるベルナルド・シウバを彷彿とさせる。こういったスター選手にも強度の高い守備を求めるのがペップ流であり、リーグ最少の14失点を支えている。

英『90min』では毎月、ファン投票でその月の最優秀選手を選ぶのだが、デ・ブライネが1月の候補者にノミネートされている。直接フリーキックを沈めたサウサンプトンのジェイムズ・ウォード・プラウズなどライバルは多いが、1月のベルギー代表MFのパフォーマンスは印象的だった。

毎シーズン終盤にコンディションを上げることが多いデ・ブライネ。リーグ戦も大事だが、CLの決勝トーナメントもスタートする。献身的な守備意識とパスセンスでチームの勝利に貢献してもらいたい(データは『FBREF』より)。

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