アーセナルにサリバは戻ってくるのか 期待される冨安との共闘と放出の可能性
マルセイユで飛躍を見せるサリバ photo/Getty Images
どちらも考えられる
ウルブズに1-0で勝利し、何とか2022年初勝利を飾ったアーセナル。プレミアでは現在6位だが、未消化試合もあり、好調を維持できればCL出場権を獲得できる4位以内になれる見通しは立っている。
そんなアーセナルだが、来季になれば頼れるセンターバックがチームに戻ってくる。現在はマルセイユにローン移籍しているDFウィリアム・サリバだ。
2019年にアーセナルに買われるも、トップチームでの出番はなく、母国フランスで武者修行を続けていたサリバ。活躍を見せるもなかなかアーセナルに戻れず、苦しい時期が続いたが、今季のパフォーマンスはトップチームに返り咲くに相応しいものだ。リーグアンで2位に付けるマルセイユでここまで最もプレイタイムを得ており、チームの中心として戦っている。守備スタッツは優秀そのものであり、特にビルドアップではリーグトップとなる1696本のパスを通し、成功率も93%と素晴らしい数字を残す現代型のCBとなっている。
サリバが復帰すればセンターバックはベン・ホワイト、ガブリエウ・マガリャンイス、ロブ・ホールディングの4人でローテーションでき、ホワイトを右サイドバックに回すことも可能になる。そうなれば冨安健洋の疲労軽減にもつながる。
このように夢の広がるサリバ復帰だが、英『football.london』によれば継続的な出場機会をサリバは求めており、それが保証されなければ移籍の可能性もあるようだ。以前からレアル・マドリードが関心を寄せているとの話もあり、各クラブが欲しがる人気銘柄であることは間違いない。
アーセナルとしてはサリバを売却する最悪の展開も考えているようで、フランクフルトのDFエヴァン・ヌディカをリストアップしているという。
フランスのオセールでキャリアをスタートさせ、2018年からドイツでプレイするヌディカは、加入後から継続して出場機会を得ており、今季は20試合に出場、3ゴール2アシストと得点に絡むことができるDFとして輝いている。
CBとSBでプレイできる選手であり、フランクフルトでは3バックの左として起用されている。ビルドアップに貢献でき、守備でも強さを見せる現代的なCBとなっている。同じくフランス出身の22歳とサリバと似たような選手であることが分かる。
新たな選手を獲得するよりも、保有しているサリバを使いたいアーセナル。しかし、本人の意思を尊重すれば難しくなる可能性は高く、新たな守備者を求めることになるかも知れない。