伊東を活かしたスルーパスで先制ゴールの起点に 攻撃でも貢献した酒井宏樹

存在感を示した酒井 photo/Getty Images

守備でも右SBとして相手を完封

日本代表はFIFAワールドカップのアジア最終予選でサウジアラビアと対戦して2-0で勝利した。首位撃破となった今試合、右SBでスタメン出場した酒井宏樹は高精度のパスで先制点の起点となった。

先制点の欲しかった日本は31分、右サイドでボールを持った酒井が伊東純也へスルーパスを送る。厳しいボールかと思われた酒井のパスだが、伊東は相手のプレスを振り払い爆速を活かして追いつく。そんな伊東のクロスボールを大迫勇也がスルーし、最後は南野拓実が冷静にゴールネットを揺らして先制点を決めた。

右サイドから得点の起点となった酒井のパスは伊東の特長を活かした正確なパスだった。若い頃は素早いクロスを武器にアシストを量産し、欧州へ移籍後は豊富なスタミナでアップダウンを繰り返し、守備での存在感を発揮する酒井。今試合では低い位置からゴールの起点となるスルーパスを見せた。

昨季は浦和レッズへと移籍して西大伍とポジションを争うことが増え、日本代表でも縦へのパスが得意な山根視来が右SBで存在感を示している。足元やパス精度の高いプレイヤーと競うことも多くなった酒井にとっては、今試合の“間接アシスト”は自身のアピールの1つとなったことだろう。

酒井は今年も浦和レッズと日本代表の両クラブで存在感を発揮するだろう。AFCチャンピオンズリーグや、出場が決まればFIFAワールドカップとタフな大会が多い1年だが、持ち前の対人守備とパス精度で、攻守に貢献できるはずだ。

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