マンUが失いつつある前線での創造性 ここまで0アシストのサンチョが後半戦のカギとなる?

サンチョのチャンスメイク力が今後は必要となる photo/Getty Images

ここ2試合は欠場している

今夏の移籍市場ではクリスティアーノ・ロナウド、ラファエル・ヴァラン、ジェイドン・サンチョのような即戦力を獲得したマンチェスター・ユナイテッドだが、思うような成果は挙げられていない。7300万ポンドで獲得されたサンチョがより輝くことになれば、評価も変わることになるか。

ワトフォードやマンチェスター・シティのアカデミーで育ち、ドイツの名門ボルシア・ドルトムントで大きく飛躍したサンチョ。イングランドのフル代表にも選ばれ、今夏の移籍市場で赤い悪魔に加わった。

しかし、ここまでリーグ戦17試合に出場し、1ゴールと大苦戦している。19-20シーズンのドルトムントでは17ゴール16アシストの大暴れをしているだけに、現状では物足りない。それでも、今後はラルフ・ラングニックのもとで重宝されることになるだろう。なぜならサンチョがブルーノ・フェルナンデスに続くマンUで数少ないチャンスメイカーだからだ。

以前からマンUは攻撃の大部分をB・フェルナンデスに依存しており、ポール・ポグバが怪我で不在となっている現状ではさらにその傾向が強い。そのため、ポルトガル代表MFが好機を生み出せなければ得点が入らない状態が続いており、勝利した直近のブレントフォード戦、ウェストハム戦は何とか相手の守備陣をこじ開けた形となった。が、急にゴールが入らなくなることも十分に考えられる。

そこでサンチョの出番だ。ドルトムントで16アシストを記録したようにサンチョはB・フェルナンデスと同じくチャンスメイクできる選手であり、マーカス・ラッシュフォードやメイソン・グリーンウッドのような使われる側の選手ばかりのサイドで違いを生み出せる。

英『Squawka』によれば直近の4シーズンでサンチョは41アシストを記録しており、欧州5大リーグの中で上から5番目の数字となっている。この4シーズンには絶不調の今季も含まれており、サンチョの能力の高さが分かる。

高額な移籍金でマンUに加入するも、イマイチ輝けていないサンチョ。ここまで残した実績は確かであり、チームとしても必要な人材なだけにシーズン後半戦は評価逆転としたい。

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