81本もシュート打って1点も決まらないとは…… あのコロンビアが“6戦連続無得点”と決定力不足に

ペルーに敗れたコロンビア photo/Getty Images

日本を苦しめたあの攻撃力はどこへ

コロンビア代表の攻撃力がどれだけ怖いのか。これは2014年、2018年と2大会続けてワールドカップ・グループステージで対戦してきた日本のサッカーファンもよく理解しているだろう。前線には危険なタレントが集まっており、スイッチが入った時の彼らは脅威だった。

だが、そんなコロンビアが南米予選で得点力不足に陥っている。先日にはペルー代表と対戦して0-1で敗れたが、コロンビアは現在南米予選で6試合連続無得点なのだ。

中盤では司令塔ハメス・ロドリゲス、前線ではラージョ・バジェカーノで好調のベテランFWラダメル・ファルカオ、アタランタの強力コンビであるドゥバン・サパタ&ルイス・ムリエル、さらにはリヴァプール行きが決まったルイス・ディアス、オランダ・フェイエノールトでエールディヴィジを代表するドリブラーに成長しているルイス・シニステラ、ユヴェントスで活躍するベテランのファン・クアドラードなど、個性豊かなプレイヤーは揃っている。
しかし、思うように得点が決まらない。南米予選の直近6試合を振り返ると、シュートは81本も打っている。0-1で敗れたペルー戦も30本シュートを打ったのだが、何と枠を捉えたのは2本のみ。一方のペルーは4本のシュートで1点をもぎ取っており、完全にアウェイ・ペルーの戦略勝ちといったところか。

確かに以前は日本戦でも得点を決めたジャクソン・マルティネスや、本田圭佑とミランでもプレイしたカルロス・バッカ、V・ファーレン長崎でプレイするビクトル・イバルボ、代表では貴重な得点源だったテオフィロ・グティエレスなども代表に入っており、今より豪華なイメージはあった。とはいえ、彼らも年齢を重ねてメンバーから外れている。

年齢を重ねたのはファルカオも同じで、ハメスもカタールのアル・ラーヤンへ移籍して欧州5大リーグを離れてしまった。彼らの世代は2014、2018年のワールドカップがピークだったと考えることもでき、戦力は落ちてきているのかもしれない。

現在南米予選では6位まで後退しており、カタール行きへピンチだ。コロンビア代表といえば1998年のワールドカップ・フランス大会出場以降、3大会続けて南米予選を突破できなかった苦い過去がある。今の世代が代表を去れば、またその悪夢が繰り返されることになるかもしれないが、強いコロンビアはここで終わってしまうのか。

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