もっと評価されるべきだ メンディの不在で存在感を示す“7160万ポンドの価値を持つ男”

チェルシーで奮闘中のケパ photo/Getty Images

シティ戦では奮闘していた

プレミアリーグ第24節チェルシー対ブライトンの一戦が行われ、1-1でのドロー決着となった。28分にハキム・ツィエクのゴールで幸先よく先制したトーマス・トゥヘル率いるチェルシーだが、後半にセットプレイから追い付かれており、前節マンチェスター・シティに続いて勝ち点を落とす結果となってしまった。

この引き分けで首位マンチェスター・シティとの勝ち点差が12ポイントにまで広がってしまったチェルシーだが、そんな中でも最後尾で奮闘しているのがセカンドGKのケパ・アリサバラガだ。

スペインの名門アスレティック・ビルバオで経験を積み、2018年にGKでの歴代最高額を更新する7160万ポンドの移籍金が支払われ、チェルシーに加入したスペイン代表のケパ。レアル・マドリードに移籍したティボー・クルトワに代わる新たな守護神として期待されたが、イングランドでのキャリアはそう上手くは行かず、現在はエドゥアール・メンディの牙城を崩せずにいる。

が、ケパはメンディがアフリカネーションズカップに出場する関係からシティ戦とブライトン戦でゴールマウスを守っている。シティ戦では0-1での負け、ブライトン戦は1-1での引き分けとどちらも勝ち点を落とすことになった両試合だが、ケパのパフォーマンスは悪くなかった。シティ戦では6本の枠内シュートを打たれたが、許したのはケビン・デ・ブライネのミドルシュートのみであり、5つのセーブを記録している。さらに攻勢に出た際に生まれてしまう後方のスペースをケパがカバーしており、シティは上手く攻められなかった。ブライトン戦でも失点を喫したが、得点を決めたアダム・ウェブスターはボックス内で完全にフリーであり、ミスをしたのはケパではない。

ケパは今以上に評価されるべきだ。もちろん、デ・ブライネのシュートを止めることができていれば、引き分けに持ち込めていたが、この試合は枠内シュート1本と攻撃が不甲斐なかった。出場機会がなくともケパは腐らずトレーニングに励んでおり、チャンスがくれば毎回トップフォームの働きでチームに貢献している。

メンディが戻ってくるまではチェルシーの正GKとしてピッチに立つことが予想されるケパ。24日のトッテナム戦はリーグ戦2戦勝ちなしの状況から抜け出すチャンスであり、ケパの安定したセービングで守備陣を盛り上げ、勝利に貢献する姿に期待したい(データは『WhoScored.com』より)。

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