新たな横浜の地でブレイクに期待 20歳のかじ取り役は存在感を放てるか

横浜FCでデビューした古宿 photo/Getty Images

古宿がYSCCへと加入した

今年度の全国高校サッカー選手権は、青森山田高校の3大会ぶりの優勝で幕を閉じた。終盤まで隙を見せず圧倒的な強さで大津高校に勝利して栄冠を手にしている。

その青森山田OBで、卒業後に横浜FCへと加入したMFが古宿理久だ。今季からはYSCC横浜へ武者修行することとなった男が、J3でブレイクすることができるだろうか。

青森山田時代は浦和レッズから大宮アルディージャへ期限付き移籍している武田英寿らとともにプレイした。横浜FCのジュニアユースで育ち、古巣への復帰を果たした古宿は、昨季J1デビューを果たし、第21節の川崎フロンターレ戦ではスタメン出場を経験するもわずか2試合の出場にとどまってしまう。8月からは水戸ホーリーホックへレンタル移籍するも、主力の座を掴めず苦しいシーズンとなった。

そんな古宿がさらなる成長へYSCCへの武者修行を決断。豊富な運動量で中盤を制圧し、ボール奪取能力に優れたボランチは、新たな横浜の地で自身の特長を発揮することができるだろうか。昨季は[3-3-2-2]のシステムでアンカーには土館賢人が君臨した。CBもできる守備的MFである彼もチームに残留しており、試合に出場するには土館からポジションを奪うことが必要だ。

また今季からは仲田建二新監督の就任が決まっており、FC岐阜を率いていた時代の[4-4-2]も考えられる。土館との中盤でコンビを組ませることもあり得るはずだ。さらなる成長へJ3の舞台で存在感を発揮できるか。

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