手放すのは早すぎる? トッテナム退団が近づく若きオランダ代表FW

アヤックス移籍が近づいているとされるベルフワイン photo/Getty Images

アヤックス行きは成立間近か

2020年冬の移籍市場にて、大きな期待をもってトッテナムに移籍していきたオランダ代表FWステーフェン・ベルフワイン。しかし、彼のスパーズにおける挑戦はたった2年間で終わりを迎えてしまうのだろうか。現在の同選手には母国復帰の噂が浮上している。

この2年間、トッテナムでは公式戦64試合に出場して5ゴールしか挙げることができていないベルフワイン。2018-19シーズンにはエールディビジで14ゴール12アシストを記録したことから、彼にはスパーズでも勢いそのままに活躍することが期待されていた。だが、ここまでは度重なる怪我にも悩まされてそれほど結果を残すことができず。英『football.london』によると、現在は下部組織時代を過ごしたアヤックスへの移籍が濃厚になっているという。

とはいえ、トッテナムはこのままあっさりとベルフワインを手放してしまっていいのだろうか。たしかに、この2年間で大きなインパクトは残せていない同選手だが、数字として見えない部分における貢献度で注目に値する時間はあったはずだ。なかなか得点に絡めず、決定力もイマイチ。しかし、チームの好調時に彼が大きな貢献を果たしていたことは間違いない。
特に2020-21シーズン、一時トッテナムがプレミアリーグで首位に立っていた際にベルフワインが見せていたパフォーマンスには目を見張るものがあった。少し地味な存在ではあったかもしれないが、彼がサイドで守備に奮闘することでチームのバランスが整っていた印象も強い。数字には表れない部分における彼の貢献度はもっと評価されてもいいのではないだろうか。たしかに怪我の不安とシュートやクロス精度の低さは気になるが、彼がピッチにいることでトッテナムが享受していた恩恵は少なくないはずだ。

売却話が進んでいるとされるものの、スパーズにはまだ必要な戦力であるかのように思えるベルフワイン。はたして、オランダ代表FWはこのまま志半ばでイングランドを去ることとなってしまうのだろうか。今後の動向には注目だ。

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