U-21ドイツ代表FWに浮上するイタリア行きの可能性 ブンデスで覚醒した才能に集まる注目

今冬移籍の可能性が浮上しているブルカルト photo/Getty Images

マインツでは絶対的な主力として活躍中

ドイツで輝く若手ストライカーは今冬に活躍の場をイタリアへと移すのか。中堅クラブから出てきた才能には、現在移籍の噂が浮上している。

その選手とは、マインツに所属するU-21ドイツ代表FWヨナタン・ブルカルト(21)だ。独『Sport 1』によると、同選手には現在ラツィオやASローマといったセリエAクラブが獲得に興味を抱いているという。両クラブは彼の確保に向けて1500万ユーロ(約19億6000万円)程度の移籍金を用意しているとみられ、獲得レースは激化の様相を呈しているようだ。

2021-22シーズンはここまでマインツで公式戦20試合に出場し、10ゴールを挙げているブルカルト。まだ21歳の選手ながら、その得点能力は優秀なストライカーが集うブンデスリーガのなかでも各方面から高く評価されている。「将来のドイツ代表を引っ張る存在」(独『Spox』)。現地では彼にこのような期待をかけるメディアもあるほどだ。イタリア行きとなれば、彼が初挑戦のセリエAでどれほど得点数を稼いでくるかは気になるところと言っていい。
加えて、このラツィオとローマの2クラブでならブルカルトの特性も活きそうなのが興味深い。今季はマインツでポストプレイが得意なカリム・オニシウォと前線でコンビを組み、コンスタントに得点を重ねている同選手。オニシウォがポストプレイからボールを落としたところに、ブルカルトが飛び出すというパターンは多い。その点でラツィオにはチーロ・インモービレ、ローマにはタミー・エイブラハムといったポストプレイの上手いFWが揃っている。順応するための環境は整っていると言っていいだろう。

ひとつ気になるのは、どちらのチームも基本システムに2トップを採用していない点。しかし、ブルカルトは状況に応じてトップ下やウイングでのプレイも可能だ。特にウイングに関しては下部組織時代に本職としていたポジションで、求められていることは心得ているはず。派手なドリブルの技術こそ持ち合わせてはいないものの、優れたスピードと献身的な守備、そしてCFで培った裏抜けの技術を発揮できれば彼は十分に戦力となるはずだ。

そんなブルカルトだが、はたして彼は今冬サッカー選手として新たな一歩を踏み出すこととなるのだろうか。もしイタリア行きが決まるとなれば、ドイツの若きストライカーがどこまで大きなインパクトを残せるかには注目したい。

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