現代で最も優秀な監督は誰? ブレントフォード指揮官が絶賛する“革新的な名将”とは

ブレントフォードで監督を務めるトーマス・フランク photo/Getty Images

多くのビッグクラブを率いてきた

昨季はチェルシーが、18-19シーズンはリヴァプールがCLを制しており、その影響かプレミアリーグのレベルは上がっているといわれることが増えてきた。今季のCLも前述した2クラブに加え、マンチェスター・シティが優勝候補の筆頭であり、どこかが結果を残すだろう。

イングランドのレベルアップに貢献しているのは、各クラブの名将たちだろう。ブルーズはトーマス・トゥヘルが、レッズはユルゲン・クロップがチームを率い、勝利に導いている。その中で最も優秀な監督として評価されているのが、シティ指揮官であるジョゼップ・グアルディオラだ。

現役時代はバルセロナで長くプレイし、2006年に引退をしたペップ。その後は古巣バルセロナのBチームで指導者としてのキャリアをスタートさせ、トップチームの監督、バイエルン・ミュンヘンを経て2016年からシティを率いている。初年度こそ無冠となったが、その後は安定した成績を残し、昨季はクラブ史上初となるCLファイナルにチームを導いている。

そんなペップがここまで称賛されているのはやはり、戦術を日々進化させているところにある。軸となるポゼッションスタイルは変わることないが、偽9番や偽サイドバックなど独自の戦術をチームに落とし込み、攻撃的サッカーを展開している。試合ごとに選手の役割を変えるなど、常に変化をチームに加えており、停滞することはない。フィル・フォーデンやコール・パルマーなど若手の育成にも長けており、長期戦であるリーグ戦では隙のない監督だ。

「私はペップから多くのことを学んでいる。特にバルセロナ時代の彼は素晴らしく、現状では彼が最高の監督だ。非常に革新的な指揮官であり、常に変化を求めている」(英『90min』より)。

ブレントフォードを指揮するトーマス・フランクもペップを世界最高の監督と評価する一人だ。特に後方からのビルドアップやミドルサードでのパスワークを称賛しており、フランク監督もペップからインスピレーションを得ているようだ。

同業者からの評価も高いペップ。シティではビッグイヤーを獲得できておらず、そこで批判されることも多い監督だが、今季のチームの出来であれば優勝も可能だといえる。

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