C・ロナウド、メッシ級の次世代FW求む 2021年に爆発した7人の《新星ストライカー》

ヴラホビッチは大成功の1年に photo/Getty Images

すでに有名だった者から、サプライズを起こした者まで楽しみな逸材がズラリ

もうすぐ2021年も終わりを迎えるが、この1年間は新時代を感じさせるフレッシュなFW陣の頑張りが目立った年でもあった。

まず一気に有名になった選手では、フィオレンティーナ所属のセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチ(21)だろう。ヴラホビッチの2021年はまさにパーフェクトと呼んでいいもので、ビッグクラブが争奪戦を繰り広げる大型ストライカーに化けた。

ヴラホビッチは昨季もセリエAで21得点を挙げているが、2020年12月を迎えるまでは1点しか奪えていなかった。それが2020年12月16日のサッスオーロ戦から急に得点ペースが上がり、その勢いは今年の終わりまで止まらなかった。来年はビッグクラブで活躍するヴラホビッチの姿を見ることになるだろう。
今年化けた選手では、レアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオール(21)もその1人か。レアルの左サイドを我が物とし、得点を奪えるウイングへと成長を遂げた。指揮官カルロ・アンチェロッティとの出会いが大きかったのか、ワールドクラスへの一歩を踏み出すシーズンになっている。

フランスからは、リール所属のカナダ代表FWジョナサン・デイビッド(21)だ。今季はリーグ・アン得点ランク首位に立っており、今年はカナダ代表の方も大きな注目を集めた。デイビッドは代表でもエースストライカーであり、ワールドクラスのストライカーになる可能性が高い。デイビッドも2022年のうちにはビッグクラブへ向かうと見られており、今年は評価を確立する1年となった。

オランダのアヤックスからは、ブラジル代表FWアントニー(21)だ。今夏の東京五輪制覇に貢献したレフティーアタッカーは、右サイドから積極的に仕掛ける姿勢が高い評価を得ている。今年にはA代表デビューも飾ることになり、飛躍の1年になった。来年のワールドカップでもメンバー入りする可能性が高く、また1人アヤックスから注目の若手が出てきている。

アデイェミは特大のサプライズに photo/Getty Images

メッシ、ロナウド級の次世代スターをサッカー界は求めている

さらに若い世代に目を向けると、ザルツブルクでブレイクした19歳のドイツ代表FWカリム・アデイェミは特大のサプライズだった。昨年までは存在を知らなかったという人も多いはずだが、アデイェミは若手育成に定評あるザルツブルクで一気にブレイク。チャンピオンズリーグでもチームを決勝トーナメントへ導き、ドイツ代表でもデビューしてしまった。今年最大の新星と言ってもいいだろう。

昨年から有名だったが、マンチェスター・ユナイテッドFWメイソン・グリーンウッド(20)も一段評価が上がる年になったのではないか。昨季はプレミアリーグ31試合で7得点だったが、今季はすでに4得点。順調に育っており、イングランドの新怪物候補だ。

もちろんドルトムントで爆発を続けるFWアーリング・ハーランド(21)も世代を代表する選手として忘れるわけにはいかない。仏『Foot Mercato』は彼らを「現代最高のU-21プレイヤーTOP50』に含めているが、今年は次代を担う若きストライカーの活躍が目立った1年だったと言える。

2010年代はクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシが時代を引っ張ってきたが、この中から将来的にメッシやロナウド級の選手は出てくるだろうか。23歳になったパリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペを含め、彼らにはゴール量産という形でサッカー界を盛り上げ続けてほしい。

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