ムバッペ、マネ、ソンの領域には達していない? イングランド代表FWのワールドクラス入りに必要なものとは

ドリブルのキレを取り戻すスターリング photo/Getty Images

今の活躍を継続させたい

英『90min』ではGKからFWまでのポジションから上位5人のプレイヤーを選出し、ワールドクラスとランク付けしている。左ウイングでは上からキリアン・ムバッペ、サディオ・マネ、ソン・フンミンの3人が既に決まっており、残りの2人をSNSのアンケート機能を使って決めている。ロレンツォ・インシーニェ、ジャック・グリーリッシュ、マーカス・ラッシュフォード、ラヒーム・スターリング、レロイ・サネ、ヴィニシウス・ジュニオールらが候補となっており、アンケートの結果サネとヴィニシウスが選ばれている。

きわめて妥当な結果だといえるが、マンチェスター・シティのFWスターリングは今後彼らの中に割って入ることはできるのか。

プレミアの強豪リヴァプールで大きく飛躍し、2015年に同リーグのシティに加入したスターリング。サイドのアタッカーとしてポジションを掴むと、19-20シーズンにはリーグ戦で20ゴールを記録している。同年のプレミア得点王はレスターのジェイミー・バーディが決めた23ゴールであり、得点王を争えるレベルの決定力の高さを持っていた。しかし、突如その決定力を失うと、翌年は半分の10ゴールに。得意のドリブルでの突破も見られず、クラブでは出場機会を失ってしまった。

一時はバルセロナ移籍も考えられ、プレミアトップクラスのウインガーから一気に放出候補まで落ちかけたが、復調の兆しを見せている。リーグ戦18試合を消化して既に5ゴールを奪っており、二桁得点は視野に入っている。キレを失ったはずのドリブルも突破できるようになるなど、以前のクオリティに戻りつつある。

英『Manchester Evening News』でもスターリングのパフォーマンスが戻ったことで1月の移籍市場でストライカーを獲る必要がなくなったと高く評価している。実際にスターリングがここまで決めている5得点はチームで2番目の数字であり、大事な得点源でもある。

ドリブルのキレが戻ったイングランド代表FWだが、ワールドクラスの地位に上り詰めるにはやはり得点は大事か。前述したワールドクラスとされる選手たちはコンスタントに得点に絡むことができ、勝利に直接貢献している。シーズンで20ゴールを奪った過去を持つだけに、今季の得点量産に期待だ。

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