若きフランス代表MFのステップアップはまだ先か モナコで輝く中盤戦士の未来は

モナコのチュアメニ photo/Getty Images

「彼はグランドカジノ並みに高価」

現在、欧州サッカー界ではASモナコで躍動する21歳に注目を集まっている。はたして、この若き才能は今後どのようなステップアップを果たしていくのだろうか。

その選手とは、フランス代表MFオーレリアン・チュアメニだ。育成年代からフランスの各世代別代表を経験し、今年9月のカタールW杯予選ではA代表デビューも飾った同選手。ボランチの位置で中盤のフィルター役となる彼は昨季リーグ2位となる127回のタックル数を記録し、今季も守備面で力強くモナコを牽引している。

そんな彼には、現在4大リーグの強豪クラブが獲得に向けて目を光らせているという。仏『FootMercato』によると、今冬チュアメニの確保に熱心なのはチェルシーやレアル・マドリード、ユヴェントスといった欧州4大リーグ屈指のビッグクラブだ。どうやら、これらのクラブは来夏の移籍市場における21歳の獲得を目論んでいるとのこと。いずれのクラブも少しずつ中盤の世代交代には乗り出したいようで、そこで白羽の矢が立ったのがチュアメニだったというわけだ。
しかし、この3クラブがチュアメニを確保するには険しい道が待っているかもしれない。当初こそ2000万〜3000万ユーロ程度で獲得可能だったとされるチュアメニだが、ここ最近でモナコはその額を引き上げたと仏『L'Equipe』が報じている。そのため、現在は彼の獲得に8000万ユーロもの移籍金が必要となっている模様。モナコ側は流出阻止のため、2024年まで続く契約の更新にも着手する構えだという。将来のビッグクラブ行きに期待がかかるチュアメニだが、それが実現するのはもう少し先の話とかるかもしれない。

「彼は完璧なMFだ。とてもスピードがあるしフィジカルも強いから、私はスティーブン・ジェラードを思い出すよ。だが、我々がトップを目指すのであれば、彼を売却すべきではないだろう。監督のニコ・コバチをはじめ、モナコに関わる人間は野心を持っている。すべてはシーズン終了後に判断ということになるだろうが、彼の移籍金はトッププレイヤー級になると思うよ。モンテカルロはすべてが高級なんだ。チュアメニはグランドカジノ並みに高価なのさ」(英『football.london』より)

そんななか、モナコのスポーツディレクターを務めるポール・ミッチェル氏も先日はこのような発言を残している。こうした状況を鑑みるに、やはり今冬や来夏にチュアメニがプレイするクラブを変えることはなさそうか。はやく4大リーグでのプレイも見てみたいが、しばらくはモナコが手放さないであろうチュアメニ。彼は今後ももう少しリーグ・アンで研鑽を積むこととなりそうだ。

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