ヴェッラッティやモドリッチの領域に? 主力にも黒子にもなれるペップ・シティの完成されたMF

昨季は13ゴールを決め、チームに貢献したギュンドアン photo/Getty Images

どこに配置してもある程度の活躍は見込める

今季のマンチェスター・シティではベルナルド・シウバにスポットライトが当たることが多い。彼のアタッキングサードで違いを生むテクニック、守備での積極的なプレッシングを実現させる豊富なスタミナは称賛されるべきであり、シティがここまで勝ち点41ポイントを稼げたのは、彼の活躍があってこそだといえる。

一方シウバの存在もあって今季の存在感は13ゴールを決めた昨季に比べて劣ることにはなっているが、縁の下の力持ちとしてチームを支えているのがMFイルカイ・ギュンドアンだ。

ドイツでキャリアをスタートさせ、ボルシア・ドルトムント時代には元日本代表MF香川真司ともプレイした経験を持つドイツ代表MF。加入した2016年から常に中盤に欠かせない存在としてペップに重宝されていた。昨季は偽9番のスタイルに移行したことでギュンドアンの得点を奪う能力が開花し、キャリアハイとなる13ゴールを記録している。

そんなギュンドアンだが、非常に気が利く選手だ。攻撃が停滞すれば、フリーランでスペースに走り込んで相手のズレを生み、守備では前述したシウバのように積極的なプレッシングからボールを奪うことができる。それでいて、ミドルシュートやチャンスメイクも得意であり、彼をピッチに送り込めばハズレはない。

英『90min』でもマルコ・ヴェッラッティ、ルカ・モドリッチ、トニ・クロース、レオン・ゴレツカに続く5番目に評価の高いセントラルミッドフィルダーとしてギュンドアンを紹介している。同メディアでは前述した4選手に続く中盤戦士は誰かとSNSでアンケートを行っており、ギュンドアンはポール・ポグバ、ニコラ・バレッラ、ジョルジニオ・ワイナルドゥムらを抑えて世界で5番目のMFに選ばれている。

昨季はゴールを決める主役となったが、今季はどちらかといえば黒子的な役割に回ることが多く、ギュンドアンが持つその万能性がチームを助けている。

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