ルカクのようなキープ力を披露 チェルシーのCF問題はドイツ代表MFが一歩リード?

チェルシーでは最前線で活躍するハフェルツ photo/Getty Images

怪我での離脱から序列は変わりつつある

リーグ戦でウェストハムに敗戦後、CLではゼニトに引き分けと何かと苦労している昨季の欧州王者であるチェルシー。怪我人続出の影響も出ているといえるが、直近のリーズ戦でも後半アディショナルタイムに獲得したPKを決め、3-2でギリギリ勝利を収めている。

そんなリーズ戦ではセンターフォワードの位置に入り素晴らしいパフォーマンスを披露したのがMFカイ・ハフェルツだ。

若くしてドイツのレヴァークーゼンで活躍したドイツ代表MFは2020年に約100億円を超える高額な移籍金を支払われてイングランドに上陸している。昨季のCL決勝戦のマンチェスター・シティ戦では貴重なゴールを奪っており、クラブにビッグイヤーの栄冠をもたらしている。しかし、昨季全体を見れば先発は18試合と少なく、ゴールも4得点しか奪えていない。

だが、今季はロメル・ルカクの負傷もあって現在は継続して出場機会を得ており、今季は既にリーグ戦16試合中13試合でピッチに立つなど、トーマス・トゥヘル監督からの信頼は厚い。

190cmと大きいがすらっとしており、一見フィジカルに強みを持たないハフェルツだが、ルカクのようなポストプレイを見せる。リーズ戦でも相手のセンターバックであるルーク・アイリングにボックス内から押し出されそうになるも、サイズを生かしたポストプレイからボールを収めており、攻撃の起点となっていた。彼を中継することで、バイタルエリアでボールを持てることが多く、自身でも何度か惜しいシュートを放っている。

また、ルカクとの差別化点としてポジション変更した際も攻撃で違いを生みだすことができることか。現状ベルギー代表FWよりもハフェルツが重宝されているのはそういったところも理由がありそうだ。

得点はないものの、それ以外の動きでチームに貢献できるハフェルツ。彼に決定力が付いてくれば、ルカクの居場所はなくなってしまうかも知れない。

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