またリヨン下部組織から“金の卵”が出てきた 右サイドを切り裂く18歳の超攻撃的SB

今季リヨンで印象的なパフォーマンスを披露しているグスト photo/Getty Images

トップ昇格1年目ながら躍動中

かつてはFWアレクサンドル・ラカゼット(現アーセナル)やFWカリム・ベンゼマ(現レアル・マドリード)、そして近年では現在もトップチームで活躍するMFフセム・アワールやMFマクサンス・カケレなど……。その歴史のなかで、リヨンの下部組織は多くの実力者を輩出してきた。

そんな優秀な育成力を誇るアカデミーから、現在またも大きな才能が頭角を現している。はたして、この18歳は偉大な先輩たちに続くことができるのか。

その選手とは、U-21フランス代表DFマロ・グストだ。今夏リヨンのBチームからトップに昇格したばかりの同選手だが、その歩みは至極順調と言っていい。2021-22シーズンはここまで公式戦14試合に出場し、彼は右サイドバックとして安定したプレイタイムを獲得している。
リヨンの右SBといえばチームの主将を務めるフランス代表DFレオ・デュボアだが、彼の負傷によって生じたチャンスをきちんとモノにしているグスト。圧巻なのはそのドリブルテクニックで、同選手は一瞬の加速力と細かなボールタッチを駆使しながら右サイドを切り裂いていく。サイドを抉ることもできれば、中央へのカットインもお手のもの。サイドの攻撃に幅をもたらす存在として、今季のグストは強烈なインパクトを残していると言っていい。

やや守備面に不安は残るものの、そのアグレッシブさを前面に押し出したスタイルで右サイドを制圧するリヨン・アカデミーの最新作。抜群の攻撃性能を誇るグストは、いずれ偉大な先輩達のように欧州サッカーシーンを大いに盛り上げる存在となるかもしれない。

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