田中、遠藤、守田に続きたい中盤戦士 名古屋の汗かき役としてチームを支える縁の下の力持ち

フル代表復帰が期待される稲垣祥 photo/Getty Images

見てみたい選手だ

先日発表されたウズベキスタンとの親善試合は年明けの1月に予定されており、国内組の代表候補合宿を経て、その後中国とサウジアラビアとのアジア最終予選に臨むようだ。日本代表は現在6試合を消化してワールドカップ・カタール大会への出場権を得られる2位に付けているが、3位のオーストラリアとは勝ち点1ポイント差となっており、1月の2試合が重要となる。

その2試合の前に国内組を集めた合宿を行うということは、フル代表への引き上げも考えられる。1月となればJリーグ組はオフとなっており、コンディション面で不安が残るが、素晴らしい選手は多い。7日にはそのメンバーが日本サッカー協会から発表されることになっており、誰が選ばれるのか注目だ。

今回の合宿ではフル代表入りしていない選手たちにスポットライトが当たることになるのだが、期待したいのは中盤の人選だ。現状の森保ジャパンでは田中碧、遠藤航、守田英正が不動だが、彼ら以外に頼れる選手がいない。柴崎岳が継続して選ばれているが、前回のオマーン戦のパフォーマンスを見ると、今後も呼ぶ必要があるのかは分からない。

そこで期待したいのは名古屋グランパスのMF稲垣祥だ。ヴァンフォーレ甲府、サンフレッチェ広島でプレイし、2020年から名古屋グランパスに在籍している稲垣は、名古屋で欠かせない存在となっており、今季は38試合にフル出場している。

そんな稲垣は典型的なボックス・トゥ・ボックスの選手だ。豊富なスタミナを生かした汗かき役としてチームに貢献しており、それでいてボール奪取後は推進力のあるドリブルから攻撃を押し上げることができる。更にボックス外からの正確なミドルシュートを持っており、攻撃面でも存在感を見せることができる。8ゴールと二桁得点には届かなかったが、MFとしては十分な数字だ。

中盤の戦力アップを目指したい森保ジャパンにとって、稲垣は適した存在といえるだろう。フル代表は既にアジア2次予選で経験しており、最終予選で再び日の丸を背負うことになるか。

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