自陣に引きこもるだけが守備じゃない ここまで8失点のシティが見せたハイプレス

率先してプレスを仕掛けるのは決まってベルナルド・シウバの役割だ photo/Getty Images

前線の疲労も気になるが

プレミアリーグ第14節マンチェスター・シティ対アストン・ヴィラの一戦が行われ、2-1でジョゼップ・グアルディオラ率いるシティの勝利となった。11月3日に開催されたクラブ・ブルージュ戦から負けなしが続いており、ヴィラ戦での白星で6連勝を達成している。

直近の1ヵ月は負けなしで勝利を積み上げたペップ・シティだが、前線からのハイプレスが非常に効果的だ。3トップの選手とインサイドハーフが相手のビルドアップにプレッシャーを掛けることで、自陣に押し込まれることを防いでおり、長い時間ボールを敵陣で回すことに成功している。自陣から遠い位置にボールがあれば、守備でピンチになる回数を減らすことができ、反対に攻撃でチャンスを生みやすい状況を作っている。そのおかげか、ここまで14試合を消化しているが、失点はわずか8点に抑えている。

このように効果的にプレスを扱えているシティだが、その中でもベルナルド・シウバが率先して相手のビルドアップにプレッシャーを仕掛けている。もちろん、ラヒーム・スターリングやガブリエウ・ジェズスもプレスをするが、より積極的なのはポルトガル代表MFだ。他選手よりもスタミナが豊富なことが影響しているのか、シウバがプレスのスイッチを入れることが多く、ヴィラ戦でもそういったシーンが何度も見られた。非常に大事な働きであり、今後もシウバが重宝されることは間違いないだろう。

偽サイドバックや偽9番など、攻撃面での戦術に注目されがちなペップだが、今季からより前からの守備を重視した采配を行うようになっている。既に前線からのハイプレスはシティの武器であり、今後も対戦相手を苦しめることになるだろう。

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