現代SBのトレンドを抑えている冨安健洋 サン・マクシマンを封じたプレミア屈指の実力

現代的なSBを体現している冨安健洋 photo/Getty Images

代表でもSB起用が見たい

週末のプレミアリーグでは下位ニューカッスルを破ったアーセナル。前節リヴァプール戦での大敗を払拭するような完璧な勝利を収めており、今後にも期待が掛かる。

好調なアーセナルだが、やはり日本代表のDF冨安健洋の活躍が気になる。

アビスパ福岡でプロデビューし、今季からイングランドのプレミアリーグでプレイしている冨安は、加入後から継続してスタメンでピッチに立っている。右サイドバックでは既に不動の存在であり、彼に代わる選手は今のチームにはいないだろう。

マグパイズ戦でも同様に右SBとしてプレイした冨安。この試合ではプレミアを代表するドリブラーであるアラン・サン・マクシマンと対峙したが、苦戦することなく対応していた。また、攻撃時は冨安が効果的な動きを見せることで、サン・マクシマンに低い位置での守備を強要させており、相手からすれば厄介な存在であることは間違いない。

そんな冨安は現代的なSBだといえる。現状ではSBに任されるタスクが多くなっており、SBを上手く活用できるマンチェスター・シティやリヴァプールといったチームが結果を残している。賢い冨安を保有するアーセナルが彼らに追い付くことも可能だろう。

現代的といわれる要因は、ビルドアップでの貢献度だ。アーセナルのようなボールを保持するチームは攻撃的な選手の周りにスペースがなく、窮屈になることが多い。そこで相手のマークが薄いSBが司令塔的な役割を果たすことで攻撃が活性化するのだが、冨安は組み立て時の能力が高く、後方からパスを配球することができる。ニューカッスル戦でもそのキック精度でアシストを記録した。

更に冨安は前線でクロスを武器に攻撃に違いを生みつつ、守備では188cmを生かした空中戦、地上戦では対人性能を生かして攻撃の芽を摘んでおり、攻守両面での活躍が期待できる。

前線でのチャンスメイク、後方でのゲームメイク、守備力を生かしたボールハントが今のSBに求められる能力であり、それらを高いレベルでこなす冨安はプレミアでも上位の選手であることは間違いない。まだ23歳と若い選手であるだけに、どこまで成長するのか非常に楽しみだ。

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