セービング技術でチーム失点数を《5点》も減らす男 中堅クラブで躍動する鉄壁の守護神

今季フライブルクで圧巻のパフォーマンスを披露しているフレッケン photo/Getty Images

ブンデスの堅守軍団に欠かせぬGK

2021-22シーズン、ドイツ・ブンデスリーガで活躍が目立っている守護神といえば誰か。おそらく、人々が真っ先に思い浮かべるのはバイエルン・ミュンヘンのドイツ代表GKマヌエル・ノイアーだろう。そのほかにも、ドルトムントのグレゴール・コベルやRBライプツィヒのペテル・グラーチあたりは奮闘を見せている。

しかし、今季のブンデスで素晴らしいパフォーマンスを見せているのは、なにも強豪クラブの守護神だけではない。ここまで3位につけるフライブルクのオランダ代表GKマルク・フレッケン(28)も、2021-22シーズンは圧巻の活躍を披露している。

第11節終了時点でリーグ最少となる9失点しか喫していないフライブルク。その最後方に君臨するのがフレッケンだ。今季はここまでリーグ戦全試合でゴールマウスを守っており、クリーンシート数はブンデス2位タイの「4」。複数失点を喫したのは第3節のシュツットガルト戦(◯3-2)と第11節のバイエルン戦(●1-2)のみで、セーブ率はリーグダントツの83.0%を記録している。
そして、そんなフレッケンの優秀さが表れているスタッツはほかにも。データサイト『FBref』によると、今季のブンデスで同選手がマークしているPSxG+/-(シュート後失点期待値−実失点の数値)は驚異の「+5.0」。この指標は、放たれたシュートの難易度に対して、そのGKが実際に何失点したかの差を表すものだ。端的に言えば、今回の場合は平均的なGKが同じクオリティのシュートに対応した際よりも、フレッケンが喫している失点数は「5」も少ないということ。これは驚くべき数字で、2位につけるボーフムのマヌエル・リーマンでさえもその数値は「+2.4」にとどまっている。

なお、冒頭に紹介したノイアーやコベル、グラーチの数値はそれぞれ「−1.0」、「+0.7」、「+2.3」だ。こうしたデータを見てみても、いかにフレッケンのパフォーマンスが優れているかは見て取れるだろう。躍進する中堅クラブの堅守を支えるオランダ代表GK。フレッケンが見せる鉄壁のセービングは必見だ。

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