サイドバック時代のベイルにそっくり? プレミアで赤丸急上昇中の“18歳”とは

優れた攻撃性能を武器にプレミアでの評価を上昇させているリヴラメント photo/Getty Images

利き足こそ違えど、才能は怪物級か

今夏チェルシーを飛び出した若き才能が、新天地ですくすくと成長している。はたして、プレミアリーグでのデビューシーズンにこのヤングスターはどこまでその評価を伸ばしてくるのか。今後の成長に大きな期待がかかっているのは、サウサンプトンに所属するU-21イングランド代表DFティノ・リヴラメント(19)だ。

昨季はチェルシーのU-23カテゴリでプレイして、同シーズンのアカデミー最優秀選手にも選ばれたリヴラメント。その才能はかねてより高く評価されていたものの、ブルーズのトップチームにはリース・ジェイムズやセサル・アスピリクエタといった強力なライバルがいることから彼は今夏移籍を決断。プロキャリアはサウサンプトンでスタートさせることとなった。

すると、リヴラメントは早くも新天地で印象的な活躍を披露し始めた。開幕から右サイドバックの定位置をガッチリ確保すると、今季はここまでリーグ戦全試合に出場。守備の部分こそまだ改善の余地が残るものの、攻撃面では優れたクオリティを存分に見せつけてチームに多大な貢献を果たしている。相手DFと対峙した際のマークの外し方は絶妙で、ボールを保持した際に繰り出すドリブルもハイレベル。データサイト『WhoScored.com』によると、その成功数はリーグDF中2位の16回を記録している。
攻撃性能だけを見れば、早くもプレミア屈指の右SBと言えるリヴラメント。まだ18歳の選手だけに、将来のイングランドA代表入りも楽しみな逸材だ。そんなチェルシー産の若き才能には、サウサンプトンで共にプレイするテオ・ウォルコットも次のように称賛の言葉を述べる。

「初めてプレイを見たときから、彼の周囲にはオーラが漂っていたよ。欲を言えば、もう少し自信を持ってプレイできるようになるとなお良いね。でも、ティノは間違いなく未来のスターだと思うよ。そう言っても、もう誰も文句は言わないだろう。彼は自分の力を証明しているからね」

「今のティノを見ていると、まだSBをやっていた頃のガレス(・ベイル)を思い出す。今の段階で彼と比較するのは大袈裟かもしれないけれど、それだけ彼はパワフルかつスピーディなんだ。それでいて、賢い。相手枯らしてみれば、彼のことはわかっていても止められない場合が多いんだと思うよ。本当に素晴らしい選手だ」(英『talkSPORT』より)」

現在のリヴラメントと、若かりし頃のウェールズ代表FWガレス・ベイルの姿を重ねたウォルコット。まだ改善すべき点はあるものの、18歳のポテンシャルは怪物級か。リヴラメントが今後どのような選手に育っていくかは非常に楽しみだ。

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