「ロナウドを中盤に組み込むようなもの」 サンチョの“右WB起用”プランはどうなる

右WBへのコンバート案が浮上しているサンチョ photo/Getty Images

マンUは7300万ポンドの男をどう扱う

今夏の移籍市場にて、彼は間違いなくマンチェスター・ユナイテッドの目玉補強だった。ドルトムントから引き抜く際に要した移籍金は、7300万ポンド(約112億円)にものぼったとされるスーパーヤングタレント。その選手とは、もちろんイングランド代表FWジェイドン・サンチョだ。

しかし、そんな大きな期待をかけられながらも、サンチョは新天地で非常に苦しい時間を過ごしている。開幕から前線の定位置を奪い切れず、ここまでに出場した公式戦13試合での1試合平均プレイタイムはたったの43.4分。高額な移籍金を投じて獲得した選手であるにもかかわらず、ほとんど試合には絡むことができていない。

加えて、近頃のマンUはそんなサンチョの状況にさらに追い討ちをかけるかのように、システムの変更を決断。プレミアリーグ第10節のトッテナム戦以降、オーレ・グンナー・スールシャール監督は[3-5-2]を基本システムに採用し始めた。この隊形ではサンチョが得意とするサイドの攻撃的なポジションが存在せず、その影響で新加入FWの立場はさらに厳しくなったと言わざるを得ないだろう。

そんななかで、現在サンチョには右ウイングバックへのコンバート案が浮上している。英『Daily Mirror』によると、すでにトレーニングではサンチョが同ポジションにおける役割を試されているとのこと。いくら出場機会が少ないとはいえ、なかなかに驚くアイデアであることは間違いない。

しかし、はたしてこのサンチョのコンバートはうまくいくのだろうか。まだ実戦で試していないだけになんとも言えない部分もあるが、ネガティブな印象は否めない。そもそも、このコンバートがうまくいったとしても、スールシャール監督に対する不信感はそれほど変わらない可能性が高い。なぜわざわざWBを獲得するために、7300万ポンドも大金を投じたのか。この使い方をするのであれば、ほかにもキーラン・トリッピアー(アトレティコ・マドリード)をはじめとした優秀な候補がいたはず。そういった声はどこかから必ず出てくることだろう。

「サンチョがWBを担当するのは難しいと思う。EUROでサウスゲイトが彼をあまり起用しなかったのは、守備面での問題が大きかったからと聞いている。加えて、そのポジションでも経験もない。そもそも、ユナイテッドはよくゴールに絡むアタッカーが欲しくて彼を獲得したはずじゃないか? 私は初めてこのプランを聞いたとき、冗談じゃないかと思ったよ。ロナウドを中盤に組み込むようなものだ。これを本気で採用して失敗すれば、スールシャールはあっという間に解任だと思うよ」(英『Manchester Evening News』より)

そんなサンチョのコンバート案に関しては、元イングランド代表DFのダニー・ミルズ氏もこのように痛烈な批判の言葉をぶつけている。はたして、今後サンチョはマンUでどのポジションを主戦場とすることになるのだろうか。本来のウイングで輝く姿を見たいと思っている人も多いはずだが、若きチャンスメイカーの未来はいかに。

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