平凡なミランを《世界レベル》に変えた 62試合で勝ち点141も奪う新たな名将

ミランを指揮するピオリ photo/Getty Images

今季は優勝を狙える

「平凡なチームを最高ランクのチームに変えた」

伊『Calciomercato』によれば、ミラン指揮官ステファノ・ピオリにはSNS上でこのような意見が出ているという。

確かに近年のミランには、名門ながらセリエA中位を彷徨うクラブとの印象があった。順位は上がりつつあったが、2018-19シーズンも5位。優勝を狙えるような状態ではなかった。
それを変えたのがピオリだ。勢いに乗り始めたのは2019-20シーズンの終盤からで、ピオリは2020年6月よりセリエAのゲームで7回しか負けていない。

62試合を戦い、獲得した勝ち点は141。FWズラタン・イブラヒモビッチに助けられた部分はあったが、短期間でチームの完成度を高めたピオリの手腕は称賛されるべきだろう。ミランでの仕事は名将と呼ぶにふさわしいものだ。

加えてフロント陣の動きも効いている。2019年夏に加えたDFテオ・エルナンデス、FWラファエル・レオン、アンテ・レビッチ、昨夏に加えたDFシモン・ケアー、レアル・マドリードからレンタルで加えたMFブラヒム・ディアス、今夏完全移籍に切り替えたDFフィカヨ・トモリ、MFサンドロ・トナーリなど、ここ1、2年は補強の大ヒットが続いている。

もちろんそれらをまとめたピオリの手腕も大きく、今季のミランは未だ無敗。首位はナポリに譲っているが、十分に優勝を狙える位置にいる。

これまでピオリは指揮官として目立ったタイトルを獲得できていないが、名門ミランをスクデットへ導けば評価は急激に上がるはず。あまり派手な指揮官ではないが、56歳にして名将候補の1人になりつつある。

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