守備でミスも3アシストで挽回 諸刃の剣状態から抜け出せないJ・カンセロ

攻撃センスがずば抜けているカンセロ photo/Getty Images

ジンチェンコの起用もありだと思うが

マンチェスター・シティ対クラブ・ブルージュのCLグループステージ第4節が行われ、マンCが4-1で勝利している。結果だけを見れば前節同様にマンCが大きくリードしているが、前半は相手の5バックを崩せず、尚且つ不運な形からオウンゴールを献上している。公式戦2連敗中で悪い流れを断ち切れないでいたが、チームを救ったのはジョアン・カンセロだ。

今季は「カンセロ・ロール」で注目を浴びた時期よりもパフォーマンスが向上しているポルトガル代表DF。特に攻撃センスがずば抜けており、クラブ・ブルージュのような自陣に引きこもって守備を行うチームが相手であればよりその攻撃力は際立つことになる。結果この試合でもサイドバックながら3アシストを記録しており、2点目のアシストはまさにケビン・デ・ブライネを彷彿とさせるピンポイントクロスであった。

このように左SBではオレクサンドル・ジンチェンコを差し置いてスタメンを張っているカンセロだが、やはり守備では脆い。この試合では何度もつり出され自身の後方のスペースを空けてしまっており、オウンゴールを招くことになっている。その後も左サイドからブロックを破られており、追加点は許さなかったものの、チャールズ・デ・ケテラエルに起点を作られていた。もちろん、左でコンビを組むアイメリック・ラポルトのカバー範囲の狭さも原因の一つだが、ここまで守備で弱さを見せてしまうのは指揮官としても心臓に悪いだろう。

マンチェスター・ユナイテッドとのダービーでも起用が予想されるカンセロ。現状では諸刃の剣のような性能となっており、一つのミスで負けに繋がるようなビッグマッチでは、守備での改善が見込めなければ悪い意味でスポットライトが当たってしまうかもしれない。

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