昨季までの決定力不足はどこへ アザール不調を感じさせないレアルのドリブルキング

またゴールを挙げたヴィニシウス・ジュニオール photo/Getty Images

頼りになる選手に成長している

カルロ・アンチェロッティが指揮官に就任し新体制となったレアル・マドリード。守備陣ではセルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァランが退団し、前線ではパリ・サンジェルマンからキリアン・ムバッペを獲得することができなかった。

このことから今季のレアルはタイトル争いで苦しむことになるといわれていたが、リーグ戦では7勝3分1敗と消化試合数の多いレアル・ソシエダを追う2位となっており、不調とはほど遠いチームをアンチェロッティは作り上げている。バルセロナとのエル・クラシコにも勝利しており、問題なく政権交代を終えている。

そんなレアルでは、FWヴィニシウス・ジュニオールの勢いが止まらない。昨季までは決定力不足に陥っていたブラジル代表FWだが、今季は11試合で7ゴールを挙げており、もちろんキャリアハイの数字だ。エルチェ戦では9ゴールでチーム得点王のカリム・ベンゼマがベンチ外だったが、彼の不在を感じさせない活躍でヴィニシウスがチームを勝利に導いている。

また、彼の成長のおかげでエデン・アザールのパフォーマンスにチームの勝敗が左右されなくなったことも大きなメリットだ。ヴィニシウスの覚醒によって、レアルはベンゼマに次ぐ新たな得点源を手にしている。

今季終了後にはムバッペ獲得が既定路線といわれているレアル。好調ヴィニシウス、ベンゼマにムバッペが加われば、かつてのBBC越えの破壊力を手にすることもあるだろう。

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