在籍5年目にしてようやく開花 アグエロの後釜とされた男は守備の達人となった

優秀なアタッカーとなったジェズス photo/Getty Images

まだ24歳とこれからの成長も期待だ

プレミアリーグでは好調ブライトンを4-1で破り、勝ち点3を獲得したマンチェスター・シティ。開幕戦でトッテナムに敗れたことが影響し、チェルシー、リヴァプールに次ぐ3位となっているが、今後はポイントを取りこぼさずにタイトル獲得を目指したい。

そんなマンCだが、ここ最近ではそのシーズンに調子を上げチームの戦力を底上げできる選手の存在がある。昨季のイルカイ・ギュンドアンがまさにその例だ。彼はチームのエースであるケビン・デ・ブライネが離脱したことで自身の得点能力を開花させ、結局チームトップの13得点を決めてクラブにタイトルをもたらしている。チームの強化は補強で行うだけではなく、既存戦力の成長も重要となる。

今季でいえばFWガブリエウ・ジェズスがその覚醒枠となっている。2017年にブラジルのパルメイラスから加入したブラジル代表FW。セルヒオ・アグエロに続く9番として期待されていたジェズスは19-20シーズンにキャリアハイの14ゴールを記録。しかし、偽9番導入など自身にとって向かい風になることが多く、今夏の移籍市場ではイタリアの強豪ユヴェントス行きが囁かれるなどイングランドでのキャリアは難しいものになっていた。

それでも、残留を決めると9番ではなく右ウイングにコンバートされ、ノリッジ戦では2アシスト、続くアーセナル戦では1ゴール1アシストの活躍を見せる。序盤最大の山場となったチェルシー、リヴァプールとの連戦でもリヤド・マフレズを抑えて先発しており、自身の居場所を勝ち取っている。

ジェズスの武器はやはり献身的な守備だ。これに関してはベルナルド・シウバに並んでチーム屈指であり、9試合消化して4失点しか喫していないマンCの堅守を右サイドから支えている。更に今季はブルーズ戦でゴールしたように目に見える結果も残しており、大きく成長したシーズン序盤戦となっている。

意外だが既にイングランド5年目のジェズス。それでもまだ24歳であり、今後はどのように成長するのか楽しみなプレイヤーの一人だ。

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