“ポスト・イブラ”が見せた新たな才能 近い将来、欧州席巻もあるか

カリアリ戦で直接FKを決めたヴラホビッチ photo/Getty Images

華麗なFKを沈める

フィオレンティーナに所属するセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチは近い将来、欧州を席巻するスコアラーとなるかもしれない。

現在21歳のヴラホビッチは2018年に母国を離れ、イタリアのフィオレンティーナへ移籍。加入3年目の昨季、セリエAで21ゴールを記録し、大ブレイクを果たした。得点ランキングでもクリスティアーノ・ロナウド、ロメル・ルカク、ルイス・ムリエルといった経験豊富なストライカーたちに次いで4位につけていた。将来性に加えてこういった実績も残したことで、今や多くのビッグクラブが関心を寄せる存在となっている。

ゴール前のポジショニングや相手との駆け引きに長けるヴラホビッチ。もちろん、1年間で21ゴールを奪うだけあってシュートセンスも抜群で、テクニックとスピードを駆使したドリブル突破もできる。190センチ超えの恵まれた体格を持ち、最近はポストプレイだけでなく、前線での粘り強いキープ力にも磨きがかかってきている。
これだけでも、ヴラホビッチがすでに多才な選手であることがわかる。だが、24日に行われた第9節カリアリ戦で、さらに驚きの才能を披露して見せた。2点リードして迎えた49分、ペナルティアーク手前のほぼゴール正面の位置から、FKを直接ゴール右隅に沈めてみせたのだ。

なんでもできるオールラウンダーで、これまで多くの栄光を手にしてきた“神”の後を追うものか。まさに“ポスト・イブラヒモビッチ”と言っても過言ではない。今夏もさまざまなビッグクラブが獲得に乗り出していたようだが、今後の移籍市場ではさらに激しい争奪戦が繰り広げられることとなりそうで、将来が楽しみな選手だ。

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