ルカクの得点ペースが落ちた要因は…… トゥヘルも心配する問題点

ここのところはなかなか得点を奪うことがでいていないルカク photo/Getty Images

怪物FWは試合に出過ぎ?

今季チェルシーでのスタートダッシュは、9700万ポンドにものぼったとされる移籍金に見合うものだった。しかし、加入から2カ月が経過した今、夏からずっとフル稼働してきたストライカーにはそろそろ休養が必要なのだろうか。そのストライカーとは、ベルギー代表FWロメル・ルカクのことである。

2021-22シーズンは加入後の公式戦4試合で4ゴールを挙げるなど、最高のスタートを切ったルカク。しかし、以降の同選手はパタリと得点を奪うことができなくなってしまった。直近の公式戦6試合では無得点。はたして、その原因は何なのか。

ひとつ考えられるのは勤続疲労だ。昨季インテルで公式戦44試合に出場してフル稼働した同選手は、夏に開催されたEURO2020でもベルギー代表の一員として準々決勝までの全5試合に出場。そこから多少のオフは挟んだものの、チェルシー移籍以降も彼は休みなく試合への出場を続けている。タイトなスケジュールのなかでコンディション管理が難しくなっている面はあるはずで、得点を奪えなくなっていることに関してはこういった面も少なからず関与しているか。そしてどうやら、トーマス・トゥヘル監督もルカクのペースが落ちたことに関しては、この勤続疲労が大きな理由のひとつなのではないかと分析しているようだ。
「ロメルに関しては休養が必要なのか、それともピッチで調整をさせ続ける方がいいのか、正直迷っている部分があるよ。判断をするのは難しいね。ただ、彼が試合に出過ぎていることは常々感じているよ。代表戦が多すぎるとね。彼にとっては国を代表してプレイすることに大きな意味があるのはわかっている。ベルギー代表でプレイするのは、彼にとって多くの意味を持つことだ。だが、それの影響もあって彼は少し精神的に疲れているのかもね。少しプレイしすぎていると感じているのは確かだ」(英『Daily Mirror』より)

優秀な選手であるがゆえに、クラブでも代表でも試合に出場することを求められるルカク。しかし、周囲が彼を求めすぎるあまり、ルカクは少し調子を崩すことになってしまっているのかもしれない。その可能性を心配するトゥヘル監督だが、はたしてこの先同監督はどのようにしてルカクの調整を行っていくのだろうか。単に休ませればいいという話でもないだけに、指揮官の手腕は問われるところだ。

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