現状のウイングから分かるペップの求める選手像 なぜスターリングの序列は低下してしまったのか

難しい状況から抜け出せないスターリング photo/Getty Images

まだ26歳の選手だが逆転はあるのか

先日メディアのインタビューで移籍をほのめかしたFWラヒーム・スターリング。2015年にマンCに加入して以降は主力として活躍していた彼だが、若手の台頭や自身のパフォーマンスの低下もあり、チームでの序列は下がり続けている。以前まであったクラブとの長期契約の話も頓挫しており、冬、もしくは来夏の移籍市場での放出が現実味を帯びてきている。

時代の流れだが、このように主力級であった選手の放出はバイエルン・ミュンヘンに移籍したリロイ・サネ以来となる。彼らは共通してウイングの選手であったが、指揮官であるジョゼップ・グアルディオラが求める選手像ではなかったのか。

現状ではスターリング以外にフィル・フォーデン、ジャック・グリーリッシュ、リヤド・マフレズ、ガブリエウ・ジェズスの4名がウイングとして起用されている。彼らに共通するのは縦へのスピードより狭いエリアを突破するテクニックを持ち合わせていることだ。また、これはジェズス以外に該当するがクロスからのチャンスメイクもできる選手たちであり、プレイの幅が広いといえる。ブラジル代表FWは献身的な守備やボックス内への飛び出しとやれることが多く、そういった面が評価されたか。

反対にスターリングには前述したようなスキルもなく、スピードを生かした縦への突破は研究されているのかここ最近は見られていない。以前までの活躍はやはりボックス内で深さを作れる現レアル・ソシエダのダビド・シルバや、よりカウンターでの攻撃が多かった以前のマンCの攻撃スタイルの恩恵を受けていたのか。また、単純にボールコントロールの技術が拙くロストするシーンも散見されており、そういったことからも序列を下げてしまうことになったのだろう。

スターリングの序列低下から分かるペップがウイングに求める選手像。以前噂のあったソシエダのミケル・オヤルサバルもテクニカルな選手であり、案外彼の獲得もありそうだ。

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