EURO2020ではラウンド16で散ったフランスの変化 “クラブ化”する欧州の代表チーム

フランス代表を復活させたデシャン photo/Getty Images

ますますレベルが上がっている

先日行われたUEFAネーションズリーグ。ラウンド4にフランス、イタリア、スペイン、ベルギーの4ヵ国が残り、ファイナルはレ・ブルーとラ・ロハが対戦し、2-1でフランスが優勝を果たした。

主力の不仲説が囁かれていたフランスが優勝したのは少し意外であったが、EURO2020では全く別物のチームになっていた。

フォーメーションもここまで4バックや3バックなど実験的に試していたが、この2戦ではアントワーヌ・グリーズマンをトップ下に置いた[3-4-1-2]で試合に臨んでいる。特に前線のグリーズマン、キリアン・ムバッペ、カリム・ベンゼマのトリオが強力であり、カウンターでは彼らだけでゴールに前に運ぶシーンも少なくない。また、守備では引いて守ることはせず、スペイン相手に前からプレスを仕掛け、強気の姿勢を見せ勝利を掴んでいる。EURO2020でのフランスはどちらかというと攻守分業制であり、個でのサッカーを行っていた。が、この試合では攻守の一体感や組織的な戦い方を選んでおり、クラブ感の強いチームへ変貌している。

組織的に戦えていない国は、今後国際大会で上位に入ることは難しくなるのではないか。

実際に前回のEURO2020で優勝したイタリアやベスト4のスペインは、連携や戦術面ではクラブサッカーのレベルにある。しかし、優勝の最有力候補であったポルトガルや前回までのフランス、ベルギーはラウンド8以下で散ったが、どの国も攻守分業制の代表感の濃いチームであった。

代表でのサッカーもクラブレベルの連携が必要とされるものになっており、以前までの選手に個に頼るサッカーでは国際大会で好成績を残すのは難しくなっている。前述したベルギーやポルトガルはまだ代表感の強いサッカーを行っており、監督交代のような何か大きな変化がなければ、第1集団に追い付くのは厳しいか。

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