現状最もドリブルでの突破を得意とする日本人 ヘンク伊東にかかる大きな期待

ヘンクで活躍する伊東純也 photo/Getty Images

オーストラリア戦ではカギとなる選手だ

先日行われたW杯最終予選。まさかのオマーンに敗れる驚きのスタートとなったが、何とか中国には勝利し、勝ち点3を獲得している。ワールドカップ・カタール大会に出場するためにも、10月に予定されているサウジアラビア戦、オーストラリア戦での2勝は必須だ。

そこで期待したいのはやはり攻撃陣か。オマーン戦で失点はしたものの守備は安定しており、今後も何かと計算が立つ、しかし、攻撃陣は大迫勇也のゴールで得点はしたものの、2試合で1得点と寂しい。勝利するためにもゴールは必須であり、各クラブで活躍するアタッカーには注目だ。

今季クラブで調子を上げているのはヘンクのFW伊東純也か。2019年と少し遅めの海外挑戦となった伊東だが、ベルギーのヘンクでは右ウイングとして不動の地位を築いており、昨季は11ゴール14アシストを記録している。

先日行われたELでのラピッド・ウィーン戦でも右ウイングとして先発しており、何度も右サイドから好機を演出している。そんな伊東だが、やはり個での突破が魅力的な選手だ。ウィーン戦ではフル出場しているが、ドリブル成功数は両チームトップの6回となっており、対峙する選手をものともしない突破で右サイドを制圧している。

また、その突破後に見せる高精度クロスも彼の持ち味の一つだ。この試合でも後半アディショナルタイムにドリブルで一対一を制し、右足でクロスを供給している。中国戦でも大迫へのアシストはクロスであり、この形が彼の得意とするパターンなのか。日本には多くのドリブラーがいるが、現時点では伊東がトップだろう。

残念ながらサウジアラビア戦は累積で出場停止だが、オーストラリア戦では起用できる伊東。右サイドからの突破で日本を勝利に導く活躍に期待だ(データは『WhoScored.com』より)。

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