守備意識の差で苦しむことに? ベルギーデビューを果たした三笘薫

ベルギーデビューを飾った三笘薫 photo/Getty Images

出場機会を掴めると良いが

川崎フロンターレからプレミアのブライトンへ移籍したFW三笘薫。しかし、労働ビザの関係上イングランドでプレイはできず、ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズへレンタル移籍となった。

昇格組のサン・ジロワーズだが、7節終了時で4勝2敗1分と好調を維持しており、現在ベルギーリーグの2位に付けている。[3-5-2]を基本スタイルとしており、12日に行われた伊東純也所属のヘンク戦では三笘はベンチスタートとなった。

ヘンク戦の34%のボール保持率が示す通り、サン・ジロワーズは堅守速攻を基本戦術としている。が、自陣に引くわけではなく前線からプレッシャーを掛ける前のめりな戦い方を得意としている。

三笘が投入されたのは、終盤の82分となった。味方が退場したこともあり、起用されたのは本職ではない中盤だ。すると、左サイドの敵陣深い位置でボールを持った三笘はドリブルでボックス内に進入し、切り返しの深いドリブルでクロスを供給。惜しくも味方のシュートは枠を捉えきれなかったが、好機を演出している。その後もボールを受けると、三笘の武器である推進力のあるドリブルで敵陣を切り裂いていた。約10分と短い出場時間であったが、三笘のドリブルはサン・ジロワーズの一つのオプションともなりえるインパクトは見せたはずだ。

また、サン・ジロワーズの選手は堅守速攻のスタイルということもあり、非常に守備意識が高い。この試合でも終盤に退場者が出たものの、豊富なスタミナで人数差をカバーしており、ビハインドから同点に追い付いている。三笘に関しては決して守備意識の高い選手ではないため、今後はそういった部分での適応を求められることになるだろう。

次節は19日のズルテ・ワレヘム戦となっており、三笘の先発起用に期待したい。

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