バルサを離れていきなり超絶アシスト セリエA“最高級レジスタ”だった男の再起は

バルセロナではなかなか出場機会に恵まれなかったピャニッチ photo/Getty Images

トルコで始まった新たな挑戦

バルセロナで苦悩の時間を味わったテクニシャンは、はたして新たに向かったトルコの地で逆襲を果たすことができるのか。かつてはイタリア・セリエAでも屈指の名手として鳴らしたテクニシャンだけに、もう一度彼の輝く姿を見たいと思っている人も少なくはないだろう。そのテクニシャンとは、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチ(31)だ。

かつてはASローマやユヴェントスで活躍しものの、その後移籍したバルセロナではほとんど出場機会を得られなかったピャニッチ。2020-21シーズン、同選手が記録した1試合平均のプレイタイムはわずか43.17分(30試合出場、1295分)だったというのだから驚きだ。ユヴェントスでは中盤の核を担っていた彼だが、バルセロナのサッカーに適合することはできず。ロナルド・クーマン監督との確執も噂され、結果的にはたった1年でレンタルに出されることとなってしまった。

そんなピャニッチだが、再起をかけて移籍したベシクタシュではまずまずのスタートを切っている。リーグレベルこそ欧州4大リーグと比べれば劣るかもしれないが、彼は新天地デビュー戦でその足技はいまだ健在であること示してみせた。現地時間11日に行われたスュペル・リグ第4節のマラティアスポル戦にてベシクタシュ移籍後初スタメンを飾った同選手は、試合開始直後の7分にいきなり圧巻のスルーパスでFWミシー・バチュアイの先制点をアシスト。右サイドの味方から受けたパスをダイレクトで叩いたパスひとつで、この男はいきなり局面を打開してみせたのだ。
相手の守備網が緩かったことは否めない。しかし、それでもその隙を一発で見事に突いてみせたあたりは、さすがセリエA屈指のテクニシャンと呼ばれた男と言えるだろう。バルセロナでは周囲の選手も足技に長けていたこともあって埋もれてしまったが、いまだそのパスセンスの高さにはキラリと光るものがあるピャニッチ。バルセロナでは苦い時間を送ることとなったものの、はたしてトルコで彼の逆襲は始まるのか。再起を図るレジスタの2021-22シーズンには注目しておきたいところだ。

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