リーズ守備陣を混乱させた“神出鬼没”のCB 大胆なオーバーラップがゴールの起点に

マティプの攻め上がりから得点を奪う photo/Getty Images

マティプの持ち味の1つだ

リヴァプールはリーズ・ユナイテッドと対戦し、3-0で勝利した。先制点となったモハメド・サラーのゴールの起点となった男がCBながらペナルティエリア付近までオーバーラップしたジョエル・マティプだ。

マティプは今試合でも先発出場し、フィルジル・ファン・ダイクとCBのコンビを組んだ。19分にはハーフウェイラインでボールを受けると、空いていた前のスペースに入りサラーへとパスを送る。

さらにマティプは、パスと同時にペナルティエリア付近まで飛び出し、サラーからのリターンを受ける。右サイドでフリーになっていたトレント・アレクサンダー・アーノルドへボールを渡し、最後は中央に入っていたサラーがクロスに合わせてゴール左に沈めた。

中盤のパサーのようなプレイで先制ゴールの起点となったマティプ。スペースがあると積極的に飛び出していくのは彼の持ち味の1つだ。昨季以前にもボールを持って駆け上がり、決定的なパスを出すシーンが見られており、まさに“神出鬼没”なCBといえる。

そんな神出鬼没さはマンツーマンで守備を行なうマルセロ・ビエルサ監督のリーズには、非常に効果的だった。マティプがオーバーラップしたことで、リーズ守備陣に一瞬動揺が見られる。そうなればリヴァプール攻撃陣が見逃すわけがない。マティプのマークが混乱したことで人数は揃っていたものの、いとも簡単にゴールを決められてしまったのだ。

チャンスとはいかなかったものの、後半にも積極的な上がりを見せたマティプ。今季シーズンを通して彼の元気な姿を見ることができれば、このようなプレイもさらに見られるはずだ。

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